この「人生相談」コーナーには、時々、返答に窮するようなご相談もいただきます。
今回は、そんな二件のご相談を取り上げましょう。
一件目は「りりこ」さん、二件目は「はにゃりん」さんからです。
「りりこ」さんのご相談には、「これは相談なのか、ただの質問なのか」と困惑しました。
相談だとしたら、答えようがないです。
それから二件目の「はにゃりん」さん、これは確かに深刻なお悩みなのですが、深刻過ぎて何と答えていいのかわからず、ついつい今まで保留にしていました。
そのお詫びも込めて、わからないけれども頑張って考えたいと思います。
では、「りりこ」さんから。
【お名前】
りりこさん
【都道府県】
–
【性別】
女性
【年齢】
38歳
【ジャンル】
その他
【相談内容】
うさぎ様へ
20年前から中村うさぎさんが好きです。
でも、本は専業主婦になってから買ってません。
図書館で借ります。
こんな私は、ファンでいいんでしょうか?
【中村うさぎの回答】
そんなこと訊かれても……困りますね。
「ファンでいいかどうか」なんて、私が決めることではないでしょう。
そもそもファンという存在には資格も義務もありませんから(有料のファンクラブとかもないしね)、本人が「ファンです」と言えばそれでファンとして成立するのだと思います。
りりこさんは私の本を買ってないことを気にしていらっしゃるようですが、それでも図書館で読んでくださってるようです。
でも、世の中には私の本を買うどころか読んだことさえなく、ただ「TVで観た」だけで「ファンでーす」なんて言う人がいるのですから、私としては本を読んでいただけただけで御の字です。
そんなわけでりりこさんのご相談(っていうか質問?)には「べつにいいんじゃないですか」としか答えられません。
ただ、あなたのメールを読んで、「ファンって何なんだろうな」と改めて考えてしまった私なのでした。
たとえば私をテレビで観ているだけで「ファン」だと言う人に対して・・・