人生相談のお時間です。
今回のご相談者は30代後半の男性「ジョージア」さんです。
【お名前】
ジョージアさん
【都道府県】
東京都
【性別】
男性
【年齢】
38歳
【ジャンル】
人間関係
【相談内容】
敬語とタメ口について相談があります。
最近、対人下手を克服すべく、オフ会のような場に顔出して色々な人と会うようにしてます。(みんな初対面で年齢以外に上下関係はない)
でも、特に年下と話すとき、敬語とタメ口の使い分けがよくわからなくなり、話すのが苦痛です。
以前は特に気にすることなく使い分けてたのですが、対人恐怖が進んでから分からなくなってきました。
年上と話すときは原則的に敬語で話せばいいのでさほど気になりません。
(まぁ、あまり敬語ばかりだと舐められて不快になることもたまにありますが)
問題は、年下と話すときです。
以下のように悶々としてしまいます。
「こっちが年上なんだから少しタメ口混じりの方がいいだろうか」
「でも会社の部下でもないのに、上から目線はエラそーだと思われるかも」
「でも相手自身が、年上には少しエラそうにして欲しいと思うような人かもしれないし、敬語ばかりだと舐められるのでは?」
「いや、でも、腰が低くて余裕のある人だと思われるかもしれない」
などなど、ああでもないこうでもないと考えてしまいます。
で、結局、タメ口や敬語を混ぜて使うのが面倒なので、敬語で一貫させるのですが、それで相手から先に
タメ口混じりで来ると、変に対抗意識が芽生え、こっちもタメ口混じりになり、元々余裕ぶって敬語で
話してたのに、結局タメ口混じりになる自分の器の小ささや神経質さにウンザリしてしまいます。
また、その場の空気が少し険悪になる気がします。
ただ、相手がタメ口になってもこちらは敬語で一貫させることもあります。
相手がタメ口になったからってタメ口にするのは、対抗意識が見透かされそうで嫌なので、敬語のまま
通すわけです。(これはこれで器が小さく、なおかつ神経質)
でもこれはこれで、どっか舐められてしまうんですよね。
まぁ舐められることが悪いとは限りませんが、やはり不快です。
このように相手と自分の些細な言葉遣いが気になってしまい、会話を楽しめないし、疲れてしまうのです。
世間の人は、僕ほど言葉づかいに執着したり恐れたりしてないように感じます。
自分でも病的だなーと自覚してます。以前はこんなんじゃなかったので。
以前は、年下の相手がタメ口でもさほど気にせず、普通に自分もタメ口にしてたし、
相手にもよりますが、そもそもタメ口にするのは仲良くしたい気持ちの表れという風に、
好意的に解釈する余裕もありました。
特別、以前と比べて人間関係等で苦労してるわけでもないのに、なぜか神経質になってしまいました。
敬語とタメ口は、どういう心構えで、どう使い分ければいいのでしょうか?
よろしくお願いします。
(実はこの「よろしくお願いします」も、漢字の方が失礼がないだろうかとか、
逆に漢字だと堅苦しすぎるかもとか、致しますが必要では?とか、いちいち考えすぎてしまいます笑)
【中村うさぎの回答】
あなたは「自分が他人にどう思われるか」という問題が気になって気になって、身動きできなくなっているのですね。
もちろん誰だって「他人にどう思われてるか」は気になりますが、でも他人の受け取り方や解釈の仕方は十人十色ですから、「こうすれば必ずこう思われる」という正解はありません。
「礼儀正しい」ことを評価する人もいれば「堅苦しい」と感じる人もいる。
「ざっくばらんに本音を言う」人を「正直で信用できる」と思う人もいれば「図々しくて無礼なやつ」と苦々しく感じる人もいるでしょう。
要するにあなたが敬語を使おうがタメ口使おうが、他人はその人なりの価値観で勝手にあなたを評価する、ということです。
ですから、「他人の受け取り方」をメインに考えていたら、この問題には永遠に答えが出ません。
それよりも「自分がどういう人間でありたいか」を基軸にして考えると、おのずと答えは出てくるような気がします。
年下にタメ口て話すと「偉そうに思われるのではないか」とあなたは懸念しますが、そう感じる人が一部いたとしても、他方ではそんなあなたに親近感を持つかもしれません。
あなたの言うとおり、タメ口は相手との距離感を縮めるからです。
逆に年下にも敬語を使っていると「腰の低い人」と受け取る相手もいれば「いつも壁を作っている」と感じる人もいる。
どちらにしてもよく思わない人が必ずいるとなれば・・・