Monthly Archives: 6月 2015

中村うさぎの人生相談

何も説明せずに、ただ「教えてくれ」と言うのは、私にしてみれば「甘えてんじゃねーよ!」です。

 人生相談のお時間です。
 今回はいつもより短めです。
 何故なら、ご相談メールがめちゃくちゃ短いからです。

 なにしろ、たった一行のご相談(てか、質問かな)で、いったいなんでこのような質問をするに至ったのかという背景も説明されてませんし、私もご相談者の立場に立って考えることすらできません。
 べつにご相談文が長ければいいというわけでもありませんが、ここまで短すぎるとご相談者の境遇も動機も不明ですので、私も一般論でしか答えられません。

 しかしまぁ、せっかくご相談いただいたのですから、お答えしたいと思います。
 ご相談者は「としふみ」さんです。

 

【お名前】
としふみさん

【都道府県】
埼玉県

【性別】
男性

【年齢】
33歳

【ジャンル】
その他

【相談内容】
人が生きる理由教えてください

 

【中村うさぎの回答】

答は「そんなもの教えられません」です。
 そもそも我々に「生きる理由」などないと私は思います。
 生きる理由は、自分で考えるんです。
 だから、あなたの「生きる理由」と私の「生きる理由」は当然違ってくる。
 他人に訊いたって意味ありません。
 自分の行為の理由を、あなたはいちいち他人に尋ねますか?
 たとえばあなたが昼食にハンバーガーを食べたとして、「僕がランチにハンバーガーを食べた理由を教えてください」なんて人に訊くかね?

そんなの自分で考えるでしょ。 

それと同じですよ。

 人が生きる理由なんて、その人それぞれの思想や事情によってさまざまです。
 全人類に共通の「生きる理由」なんてないし、そんなものがあらかじめ設定されていると想定するとしたら、その設定者は「」と呼ばれるような超越者でしかあり得ないので、もはや宗教の領域になります。
 なので、あなたが「人間は誰かに定められた理由のもとに生きているに違いない。そして自分はその理由が知りたいのだ」と考えるのであれば、どうかその質問は牧師やお坊さんにしてください。

 と、ここまでの文調からお察しいただけるように、私は少し不快です。

 

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池谷裕二先生と新潮社の中瀬さんと一緒に食事しましたー!

こないだ、池谷裕二先生と新潮社の中瀬さんと一緒に食事しましたー!

場所は六本木の「黒猫夜」という中華レストラン。
ここに来たのは三度目だけど相変わらず美味しかったわ!
でも、池谷裕二先生のお話が面白くて、料理の写真撮るの忘れてたーw

そこで、今夜また行くことにしたの。
夫と夫の彼氏とあたしの3人で。
今度こそ忘れずに写真撮ってアップするね!
お楽しみにー!

ところで池谷裕二先生とのお話は、例によって脳に関するあれこれ。
また二人で対談本を出したいので、出たらぜひ読んでね!

脳の話って、すごく面白いよね。

 

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中村うさぎの人生相談

人間はそんなに簡単にナルシシズム病から脱却できるものではないと思うからです。

私たちは自分のためにしか生きていけない生き物です。
他人のためとか思っていても、突き詰めてい行けば「人のために生きる私」にうっとりしているに過ぎなかったりして、結局は「自分のため」なのです。

しかし、自分のために生きるのはいけないことでしょうか?
そんなわけ、ないですよね。
ていうか、私が自分のために生きてあげなきゃ、他の誰が私のために生きてくれるって言うんでしょ。

だから、「自分のために生きる」のはいいんです。
ただ、そのためには自分を理解しなくてはなりません。
だって、そうでしょ?
誰かのために生きるとしても、相手を理解してなかったら、見当違いな善意や独善的な奉仕で逆に相手を追い詰めたりしてしまうもの。
そんなの、まったく、相手のためにはならない。

自分のために生きる」のも、同じことです。
自分を理解しなければ、自分を幸せにするどころか、追い詰めてしまうことになる。

と、まぁ、こんなことを言うのも、そういうふうに自分を追い詰めている人たちが少なからずいるような気がするからです。
自分に過剰な期待をして、それに応えられない自分に激しく失望したり。
自分が何を欲しているかがわからずに、とんちんかんな物を求めて奔走し、それを手に入れた途端に「これじゃなかった!」と愕然として投げ捨てたり。
……って、これ全部、私のことじゃん!

そう、私は上記のような愚かな人間です。
自分のことがまったくわかってないから、自分を幸せにしてやることもできない。
困ったものですが、私に似た人はこの世にたくさんいるみたいで、そういう人たちがこのコーナーにメールをくださるのです。

今回は「さくまだいち」さんという男性のご相談者です。

 

【お名前】
さくまだいちさん

【都道府県】
千葉県

【性別】
男性

【年齢】
-歳

【ジャンル】
その他

【相談内容】
私は26歳で、会社員をしています。
私は昔から人に対して勝っている、負けているで人をみてしまいます。負けていて、なにくそ!と思って奮起できるような性格だったらよかったのですが、怠け者でプライドが高く、学生時代は勉強や、友人関係など自分ができないことにぶつかるといつも理想の自分になれないことに苦しみ逃げてしまう人間でした。そのような積み重ねからまったく自分に自信がもてず、何をするにも劣等感を感じてしまい、新たな事に挑戦しようにもいつも二の足を踏んでしまいます。また、自分を好きになれる要素がないので、周りの人も好きになることができそうにありません。

才能の無い人間が社会に溶け込むには
いろいろな事に妥協して折り合いをつ
ける事が大事なのはわかりますが、自
分の軸が無いまま

(自分を好きになれない
まま)、妥協して流されて生きていくのも
どうかと思います。かといって自分一人で
生きていくような才覚もありません。

自分の至らなさに
死ぬまで悩み続けなければならないと思うと苦しく、どうしようもない気持ちになります。(死んでしまったほうが良いような)

質問としてうまくまとまっていないかも
しれませんが、何かアドバイスをいただけ
たらと思います。

よろしくお願いいたします。

 

【中村うさぎの回答】

さくまさん、あなたは私にそっくりです。
人一倍負けず嫌いなくせに何の努力もしたがらず、負けそうになったら逃げて、そんな自分を嫌悪し続ける。
なんとか自分で自分を承認したいのですが、「誰にも負けない自分」なんて非現実的なセルフイメージを抱いているばかりに、永遠に「等身大の自分」を承認できない。

うん、わかりますよ。
あなたの苦しみはよくわかるし、あなたの愚かさも我が事として実感できます。
私たちは同じ病に罹っているのですよ。

「ナルシシズム」という病にね。

自分の至らなさに死ぬまで悩み続けなければならない」と、あなたは言います。
私もそんなふうにちょくちょく自分にウンザリして、こんな自分のまま生きていくのは苦し過ぎるなどと思うのですが、しかし、自分に満足して生きてる人なんてこの世にどれだけいるでしょうか。

人は自分になんか到底満足できないんです。
だからお坊さんは「足るを知れ」などと言うのです。

 

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村西とおる監督のイベントinロフトプラスワンのイベントにゲスト出演しました。

昨日はAV監督の村西とおるさんのトークイベントに行って来ましたーーー!
村西さんにお会いするのは初めて!
どんな人かすごい興味津々だったわ。

で、やっぱり面白い人でしたー!

若き頃の村西さんが金融業の婆さんに借金して、その見返りにセックスした話が切なくてよかったわーw

AV監督なんて、いい女ばかり抱いてるのかと思ってたけど、いろいろ苦労してるのねー。

あたしの初体験の相手はチンコが臭かった。

 

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