人生相談のお時間です。
今回のご相談者は「ナシゴレン」さんです。
【お名前】
ナシゴレンさん
【性別】
男性
【都道府県】
埼玉県
【年齢】
35
【ジャンル】
その他
【メッセージ本文】
私は現在35歳になる男です。
私は幼少期から高校一年生頃まで、東南アジアのある国に親の赴任の関係で長年暮らしておりました。
昨年末、念願だった海外就職を果たし、当時住んでいたその国で、ある企業に現地採用として働きましたが、2ヶ月でクビになってしまいました。
理由は求めていた人物像と違うという事でした。
クビになり、頭が真っ白になりましたが、人材会社と相談し、まだ滞在中に他の会社を受けてみようと、ビザが切れるまで就活をし始めました。
そんなある日、クビになった会社からの労働ビザがなくなったため、銀行口座を解約しないとならないと言われて口座を解約し、お金を全部おろしました。
その後、まっすぐ帰らずにお昼を食べた後喫茶店でお茶をしていた時、お金、お財布、パスポートなどが入ったカバンを盗まれてしまいました!
なんでこんなにお金を持っていた日に限って……。
食を失い、続いてお金やパスポートまで失くしてしまいました。
何故こうも立て続けに不幸なことが起きるのか、自分自身に腹立たしいです。
夢だった海外での就職、海外での生活、昔住んでいた国で実現させたはずだったのに、何故こんな不幸なことに。
と、自分の不注意や情けなさや、今後の事を思うと頭が真っ白です。
周りは励ましてくれますし、ありがたいけど、でも、現実を思うと絶望しています。
私は、こんな目に遭ってもこの国が好きなのは変わりませんし、何か役に立ちたい思いできました。
でも、不幸ばかり続いてしまい、私はこの国に嫌われているのか、海外が向いてないのか、わからなくなりました。
現在も滞在し、パスポートの再発行手続きを行なって一旦帰国する予定です。
こんな悩みですが、何かアドバイスなどいただけたら幸いです。
【中村うさぎの回答】
ナシゴレンさん、大変でしたね。
このメールをいただいたのはだいぶ前なので、今はもう日本にいらっしゃるのでしょうか。
あるいは、再び、その国で暮らしていらっしゃるのでしょうか。
よくわかりませんが、後者であればいいなと私は思っています。
「この国に嫌われているのか」というフレーズがありましたが、あなたの不幸とそれとはまったく関係ないと思います。
まず、あなたが会社をクビになったのは、そもそも会社側の期待に応えられなかったというだけで、それはたとえ他の国でも日本でも同じことでしょう。
会社をクビになるなんて、はっきり言って、そこまで絶望するほどの一大事ではありません。
もっと自分の能力を生かせる会社なり職種なりを探せばいいだけのことです。
あなたは35歳とのことですが、私も35歳までに、クビになったわけではないにしろ、上司に嫌われて会社に居づらくなったり会社の空気と合わずに辞めたりしたことが数回あります。
合わない仕事を続けても意味がないので、クビになったショックはわかりますが、それより「自分にはどんな仕事が合うのか」をこの機会にじっくり考えることが先決ではないでしょうか。