Monthly Archives: 2月 2017

中村うさぎの人生相談

自分の言動に責任を取れて初めて人は「大人」と判断されるのです。

人生相談のお時間です。
今回のご相談者は「うなぎ」さんです。

 

【お名前】
うなぎさん

【都道府県】
東京都

【性別】
女性

【年齢】
42

 

【メッセージ本文】
うさぎさん、はじめまして。
「大人になる」とはどういうことなのでしょうか?
先日、母親と口論した際、「大人になりなさい」と言われました。
私は、ただ単に自分の言い分を伝えただけなのですが、それが気に食わなかったようです。
必死に自分の気持ちを伝えても、結局、紋切り型の答えしか返ってこず、この人に何を言ってもダメなんだなといつもむなしくなります。
自分が「大人」であると疑わない母親に対して、私は疑問を持ちます。
うさぎさんはどう思われますか?

【中村うさぎの回答】

うなぎさんのお気持ちは、私にもよくわかります。
何故なら私も、あなたとまったく同じ疑問を持ったことがあるからです。

3年ほど前に私がMXTVのコメンテイターを降板した折、ふかわりょう氏がブログで私のことを「大人じゃない」と書きました。
まぁ、彼はその一文に続けて「そこが、うさぎさんのいいところでもある」などと取って付けたようなフォローをしていましたが、私としては「番組を降板することのどこが『大人じゃない』んだろう?」と疑問に思い、ふかわ氏は何をもって「大人」というものを定義しているのか、と自著にも書きました。

私の「大人」の定義は明白です。
自分の言動にきっちりと責任を取ることです。
未成年が殺人を犯しても死刑にならないのは、彼らが「大人」ではないため、すなわち「自分で責任を取れない未熟な存在」と法的に判断されているからでしょう。
つまり、自分の言動に責任を取れて初めて人は「大人」と判断されるのです。
少なくとも私は、そう考えています。

しかるにふかわ氏は、私の番組降板の元凶であるにも拘らず一切の発言をしなかった美保純さんを「大人の対応」と支持し、黙らなかったうえに番組まで降板した私を「大人じゃない」と言ったわけですが、私の定義では逆に沈黙することで一切の責任を回避した美保さんの方が「大人じゃない」ことになるわけです。

 

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本日18:00配信のメルマガ延期配信のお知らせ。

本日18:00のメルマガ配信ですが、中村うさぎさんに急用が入り原稿が遅れるため、2017年2月13日(月)に延期配信となりました。

当メルマガを楽しみにされていた会員の皆様、誠に申し訳ありません。

うさぎ的日常日記

最近はいろんな出前があって楽しいわー!

うちのご飯は圧倒的に出前!

最近はいろんな出前があって楽しいわー!

たとえは、昨日のランチは、こんなの。

「東京ライス」ってお店の、「大人のお子様ランチ」!

お子様ランチ、大好き!

でも、大人になるとオーダーできないのよね。

でも、ここは「大人のお子様ランチ」というのがコンセプトのお店!

ワンプレートに、ハンバーグやエビフライやタコさんウィンナーやナポリタンやデザートのプリンまで盛られてるの!

あー、これこれ!これよ!小さい頃に食べたお子様ランチ!

見た目だけでもワクワクしちゃう!

 

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第7回中村うさぎ単独トークイベント「うさぎのメルマガオフ会」一般予約を開始いたします!

2月3日本日より、一般予約を開始いたします!

第7回中村うさぎ単独トークイベント
「うさぎのメルマガオフ会」
日程:2017年2月19日(
開場:17:45
開演:18:00~
料金:3,500円
会場:新宿三丁目会議室
予約:一般予約はコチラ

中村うさぎの人生相談

あなたが別れたくないと思ってる間は、そのまま続けていたらいいんじゃないかな。

人生相談のお時間です。
今回のご相談者は「たこ」さんです。

 

【お名前】
たこさん

【都道府県】
群馬県

【性別】
女性

【年齢】
24

【ジャンル】
恋愛

 

【メッセージ本文】
先日、付き合って10ヶ月になる彼氏が、元彼女と吹っ切れておらずに関係が続いていたことがわかりました。

彼との出会いは私の勤務先で、彼から声をかけてきて、交際がスタートしました。恋愛経験の少ない私はぐいぐいと引っ張るタイプの彼に惹かれ、あっという間に10ヶ月か、と思った矢先の出来事でした。
付き合う前より結婚願望が強いことや、付き合ってからも私のような女性と結婚したいとなどといったことを言うような人ではありましたが、何事にもまっすぐな彼の人柄に惹かれ、私も少しですが結婚を意識するようになっていました。

そもそも、元彼女との関係が続いていたことが発覚したのは、私が彼のパソコンを借りていた際にたまたま画像フォルダを発見してしまったことでした。
形態と同期された画像たちを発見したことがきっかけでしたが、その画像たちの中には、元彼女以外の女性の姿もありました。
私はすぐさま彼を問い詰め、説明させました。
元彼女とは別れたかったが別れさせてくれなかった。
他の女性達とは向こうから言い寄ってきて遊んでしまった、自分からいったわけではない。
というのが、彼の答でした。

その後、彼には、私の目の前で元彼女と電話して関係を解消させようとしましたが、拒否されました。
後日電話できちんと話をしたと彼は言っていますが、真相はわかりません。
他の女性たちは、きりがないなと思いつつも、一通りの連絡先を削除させました。

私と彼は何時間も話し合いを行い、彼はもう絶対にしない、傷つけるようなことはしない、信じて欲しいと泣いて謝ってくれました。
こんな状況で誰が信じられるんだと思いながらも、私はわかったと返事をしました。
そして、次はもうないとも彼に伝えました。
次同じようなことがあればもう別れると私は決めました。

こんなことがあっても、いまだに私は彼と一緒にいることで安心したり、私の心の拠り所になっているなと思っています。
彼のことを嫌いになれずにいます。
私も彼のことも知る友人に相談したところ、絶対に別れた方がいいという意見ばかりで、相談することが嫌になってしまいました。

自分が一番どうしたいのかを考えたのですが、今は彼と離れたくない、でも結婚するとなると不安に感じるというのが素直な今の気持ちです。
今は半同棲というような感じでほぼ彼の家にいる状態です。
友人と話すと、やっぱり別れた方がいいのかなと思うのですが、彼と一緒にいると、この人を失いたくないという気持ちになります。

今回私は彼のしたことを許したわけではありませんが、受容し、もう一度彼を信じることにしました。
そして自分がそう決めたことだから、何があっても後悔しないと決めました。
一生一緒に過ごすと決心するには、まだまだ多くの時間をかける必要があるとは思いますが、彼ははたしてその時間をかけるべき相手なのか、迷っています。

【中村うさぎの回答】

たこさん、正直に言うと、彼の女癖は一朝一夕で治るとは思えません。
元カノとも切れてなかったうえに、他にも複数の女性と遊んでるような男が、あなたを失いたくない一心でそんなに簡単に心を入れ替えるとは思えないのです。
もしかすると元カノともまだ続いてるかもしれないし、他の女性たちと縁が切れてもまた新しい女性たちが現れるだけです。

そもそも「女性の方から誘ってきた」というのも、怪しいものです。十中八九、彼から声をかけてると思います。
「女好き」ってのは性癖や依存症に近いものなので、本人が年取ったりインポになったり何かの拍子に自信喪失したりして性欲が減退しない限り、ずっと続くでしょう。
今はおとなしくしてても、何年かしたら、きっとまた始まりますね。
その時に既に結婚してたら、あなたはきっと今以上に腹が立つでしょう。

とはいえ、私はあなたに「別れるべきだ」とは言いません。
あなたが別れたくないと思ってる間は、そのまま続けていたらいいんじゃないかな。
結婚するともしないとも決めないまま、しばらく現状維持で様子を見るのです。
そのうち、彼がまた女を作るかもしれないし、その前にあなたが彼にさほど愛着を感じなくなるかもしれない。
そうなった時に、改めて、どうするか決めればいいんですよ。

 

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