人生相談のお時間です。
今回のご相談者は「リンゴ」さんです。
【お名前】
リンゴさん
【都道府県】
千葉県
【性別】
女性
【年齢】
44
【ジャンル】
その他
【メッセージ本文】
私は今、人生の折り返し地点を過ぎ、残りの人生をどのように生きるかを考え始めました。
これまでの私の人生は、決して良いものではありませんでした。
しかし、現在はやっと幸せだと思えるほどになりました。
ところが、幸せな現在を楽しめないのです。
幸せと同時に、思い出したくない過去の出来事が次々と頭に浮かんできて、惨めな気持ちになってしまいます。
それが毎日続くようになってしまいました。
人に無礼な態度を取ってしまったことの後悔もあります。
何故、過ぎた過去にこだわってしまうのか、わかりません。
中年クライシスというものなのでしょうか?
その時にわからなかったことが、現在になって見えてくる部分もあり、余計に過去がつらいのです。
過去は記憶から消せませんが、未来に向けて、残りの人生を過ごしたいです。
自分で考えていくことではありますが、何かヒントをいただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。
【中村うさぎの回答】
リンゴさんは真面目な方ですね。
私なんか、過去に無礼な態度を山ほど取ってきて、思い出すとミミズのように穴の中に入りたくなるほどですが、「ま、過ぎたことだし、向こうも忘れてるだろ。しゃーないや」と思って平然と生きてます。
ていうか、逆に過去に人から無礼な態度や恩知らずな言動を受けたことも山ほどありますが、今頃になって相手が現れて「あの時はごめんなさい」などと言ってきても、はっきり言って戸惑うし、むしろ昔のことなど思い出したくないので迷惑です。
だから、たぶん、私が無礼な態度や恩知らずな言動をした相手も、今さら謝られても困るでしょう。
さらに言えば、その人だって若い頃は別の人に無礼や恩知らずを働いた過去があるに違いなく、要するに人間ってのはそうやって生きていくものだと思うのです。
だから「いちいち気にしてても仕方ない」というのが私の考えなのですが、リンゴさんはどうしても気にしてしまうのですね。
それはもう性格なので仕方ありません。
リンゴさんが何故、幸せな今になって、そういうことを気にしてしまうのか、と、私なりに考えてみました。
あくまで推測なのですが、もしかしてリンゴさんは、現在の自分の幸せに罪悪感があるのではないでしょうか?
いや、べつに悪いことをして幸せを手に入れたというのではなく、どこかで「私なんか幸せになる価値がない」と思ってるんじゃないか。
だから、過去の自分の言動をいろいろと思い出しては、「あんなことやこんなことをしてきた私が、のほほんと幸せになっていては申し訳ない」と考えてしまうのではないか。
違ってたらすみません。
だけど、私には、どうしてもそう見えてしまいます。