人生相談のお時間です。
今回のご相談者は「うなぎ」さんです。
【お名前】
うなぎさん
【都道府県】
東京都
【性別】
女性
【年齢】
42
【メッセージ本文】
うさぎさん、はじめまして。
「大人になる」とはどういうことなのでしょうか?
先日、母親と口論した際、「大人になりなさい」と言われました。
私は、ただ単に自分の言い分を伝えただけなのですが、それが気に食わなかったようです。
必死に自分の気持ちを伝えても、結局、紋切り型の答えしか返ってこず、この人に何を言ってもダメなんだなといつもむなしくなります。
自分が「大人」であると疑わない母親に対して、私は疑問を持ちます。
うさぎさんはどう思われますか?
【中村うさぎの回答】
うなぎさんのお気持ちは、私にもよくわかります。
何故なら私も、あなたとまったく同じ疑問を持ったことがあるからです。
3年ほど前に私がMXTVのコメンテイターを降板した折、ふかわりょう氏がブログで私のことを「大人じゃない」と書きました。
まぁ、彼はその一文に続けて「そこが、うさぎさんのいいところでもある」などと取って付けたようなフォローをしていましたが、私としては「番組を降板することのどこが『大人じゃない』んだろう?」と疑問に思い、ふかわ氏は何をもって「大人」というものを定義しているのか、と自著にも書きました。
私の「大人」の定義は明白です。
自分の言動にきっちりと責任を取ることです。
未成年が殺人を犯しても死刑にならないのは、彼らが「大人」ではないため、すなわち「自分で責任を取れない未熟な存在」と法的に判断されているからでしょう。
つまり、自分の言動に責任を取れて初めて人は「大人」と判断されるのです。
少なくとも私は、そう考えています。
しかるにふかわ氏は、私の番組降板の元凶であるにも拘らず一切の発言をしなかった美保純さんを「大人の対応」と支持し、黙らなかったうえに番組まで降板した私を「大人じゃない」と言ったわけですが、私の定義では逆に沈黙することで一切の責任を回避した美保さんの方が「大人じゃない」ことになるわけです。