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うさぎとマツコの往復書簡 自虐ドキュメント

  • うさぎとマツコの往復書簡 自虐ドキュメント

  • 出版社:双葉社

  • 発売日:2014/11/13

    文庫版: 272ページ

  • 人気シリーズ『うさぎとマツコの往復書簡』第2弾の文庫化。

    自身の本質を掘り下げ、抉り出す往復書簡はさらに加速。

    一方、家族と、社会と、どのように関わっていくのか、無頼なふたりの「連帯論」も。

    イタイほどに自分を疑い、追求し続けるふたりの記録。

    ※本書は、2011年11月に毎日新聞社より発売された『愚の骨頂 続・うさぎとマツコの往復書簡』の文庫化となります。

メルマガ特典:動く中村うさぎ

中村直腸の説話 2014.11.28【Vol.27】

編集者として一番大事な「好きになる力」を身につける。というお話。

「中村直腸の説話」
第六回目ゲスト
新潮社 編集者 中瀬ゆかりさん
5時に夢中プロフィール

動画はコチラ
http://bit.ly/2Cs6x2a

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中村直腸の説話 2014.11.21【Vol.26】

英文科卒のお二人は英米文学を学んだまでで英会話を学んだ訳ではないので英語はしゃべれません。というお話。

「中村直腸の説話」
第六回目ゲスト
新潮社 編集者 中瀬ゆかりさん
5時に夢中プロフィール

動画はコチラ
http://bit.ly/2Cs6x2a

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中村直腸の説話 2014.11.14【Vol.25】

数珠を売りつける占い師に値下げ交渉する直腸先生。汗

「中村直腸の説話」
第六回目ゲスト
新潮社 編集者 中瀬ゆかりさん
5時に夢中プロフィール

動画はコチラ
http://bit.ly/2Cs6x2a

中村うさぎの人生相談

その願望を頑として叶えてやらないというのも、なかなか意地悪な戦法ではないでしょうか。

さぁ、始まるわよ!
世界一役に立たない「人生相談」コーナー!

今回は「うにこ」さんからのお悩みです。

 

【お名前】
うにこん

【都道府県】
岐阜県

【性別】 
女性

【年齢】
40歳

【ジャンル】
その他

【相談内容】
うさぎさんこんにちは。
いつもうさぎさんの文章から、気づきと勇気を与えてもらってます。

自分の悩みが相談になるのかならないのか、よくわからないですが書いてみることにします。

わたしは保育園から中学を卒業するまでは、ほぼいじめに遭っていました。 (田舎なので、保育園から中学までほぼ同じメンバーです)
いじめられたのは、わたしがものすごく太っていているのに、絵で描く自分はスリム、なんていう痛さのせいですが、当時はまったく気づかず‥‥‥。

今 わたしは40歳なのですが、ほんの数年前に 中学の頃の夢を見て、泣き叫んだことがあります。
いじめを受けていた、あの教室のあの空気の夢でした。
いじめっ子に笑われている夢、バカにされている夢でした。

起きてすぐ思ったのは、 なぜあの時、いじめた人間を刺しておかなかったのか! という、強い怒りでした。
刺してやりたい、殺して、わたしの目の前から消してやりたい!

こういう感情を、いじめられていた当時、持った記憶はありません。死にたいとは思いましたが。

今年になってから、同窓会を開くとかで、25年ぶりに幹事グループの男子数人とコンタクトをとる機会がありました。

同窓会に来てよ、と彼らは丁寧に誘ってくれました。

わたしは同窓会には参加しませんでしたが、その後もLINEに誘われたりしています。

次の同窓会は二年後にもう決定だそうで、それにも誘われています。

結局わたしが言いたいのは、
彼らと関わるのはすごく怖いけれど、逃げちゃダメなんじゃないのか? ということなのです。

反面、「逃げちゃダメだ」と思うこと自体が、馬鹿馬鹿しいような、「なにを悲壮になっとんねん!」と 自分につっこみたい気持ちもあり‥‥‥‥‥‥。

うさぎさんはどう思われますか。
だらだらと長文を費やしてごめんなさい。

 

【中村うさぎの回答】

うにこさん、結論から申し上げますと、「逃げてもいい」と思います。

会いたくないなら、会わなくていい。

今のあなたには、それを自分で決定する権利があります。
同窓会なんか行かなくてもいいじゃありませんか。
べつに参加義務があるわけじゃなし。

まぁ、あなたもそのことはわかってるんだと思います。
だから、今年の同窓会にも参加しなかった。

ただ問題は、あなたの中のもうひとりのあなたが「逃げちゃダメだ」と囁くことです。
いったい彼女は、何故、あなたに「同窓会に行かなくちゃ」などと促すんでしょう?

それはねぇ、私が思うに、あなたの中で「決着がついてない」からなんじゃないのかな。
数年前にいきなり、いじめられてた遠い昔の記憶が夢の中で蘇り、あなたは当時のいじめっ子たちに激しい憎悪と殺意を感じた。
じつは幼い頃のあなたの中にも、その憎悪や殺意は潜んでいたのでしょうが、あなた自身が脅えるばかりで、自分の憎悪や殺意に気づく余裕もなかった。
大人になってようやく、彼らを許せない自分に気づいたのです。

それは、あなたにとって「成長」なんだと私は思います。

彼らを憎む自分を恥じる必要はない。

 

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