人生相談のお時間です。
今回のご相談者は「穴井弘子」さんです。
【お名前】
穴井弘子さん
【都道府県】
東京都
【性別】
女性
【年齢】
47歳
【ジャンル】
その他
【メッセージ本文】
うさぎさんこんばんは、私は既婚20年で子供なしの47歳女性です。私は人と会話をする事が苦手で、いつも何を話せばいいのかわからないので黙って聞いている、といった感じです。いつも人が私の事を嫌っているという強い妄想で頭の中がいっぱいになってしまい、現在も8年勤めた会社を後先考えず辞めてしまったのですが、これから先の漠然とした不安でいっぱいです。何をするにも悪い方に考えてしまって、人に会う事も怖くなってしまいました。私は人に嫌われる事を一番恐れていると自己分析しているのですが、恐怖心は自分の中だけで作り上げているんだと頭では理解しているのですが、私はいつも逃げる事でその場をしのいで来たので、もう逃げ場がなくなってきてしまったようです。うさぎさんが一番怖いことは何ですか?またどのようにその恐怖心を解決されますか?
【中村うさぎの回答】
私が一番怖いことですか。
うーん、何だろ。
今だったら「ボケ」かな。
どんどんボケていく母親を見てると、自分もこうなるのかと震撼します。
でも、こればっかりは解決しようがないので諦めてますね。
せめて「上手なボケ方」でも編み出したいと考えてます。
さて、「人に嫌われるのが怖い」というのは、多くの人に共通する悩みだと思います。
みんな、職場や近所の人たちの顔色を窺いながら、戦々恐々と生きてるんじゃないかな。
そういうことを気にしない人の方がじつは嫌われ者だと思うので(私のようにね)、あなたのように嫌われないように生きている人は人気者とまではゆかずとも少なくとも嫌われることはないと思います。
でも、実際に嫌われているかどうかは問題ではないのですよね。
嫌われているというのは自分の妄想なのだとわかっていながら、その妄想から逃れられないのですから、現実がどうあれ、あなたの問題は解決しないのでしょう。
なので「本当は嫌われてないですよ」なんて、いくら言っても無駄なのだ。
それよりも、「嫌われている」ことを前提に解決策を考えた方がいいですね。
私が思うに、「自分は嫌われ者である」という自己認識を持ってしまえば、じつのところ、人の視線なんか気にならなくなるものです。