2016年10月2日(日)開催の単独トークイベントに1席キャンセルが出ました。
予約:コチラから。
第3回中村うさぎ単独トークイベント「うさぎの自作自演乙!茶会」に空き枠が出ました。
あたしを歩けなくしてたのは、病気ではなく、あたしの心に住み着いた病気の幽霊だったのか!
ついに歩けなくなって車椅子になり、恐怖症や不安症もハンパなく、手も震え、ろれつも回らなくなり・・・。てな感じで「ああ、スティッフパーソン症候群とやらが再発したに違いない」と落ち込んだあたしは、いつもの主治医のところには行かず、ネットで調べた「神経内科はここがオススメ!」という口コミを頼りに、大手町の「東京クリニック」という病院を訪ねたのでありました。
予約取れたとはいえ、紹介状もないし初診だしめっちゃ待たされるんでしょと覚悟して行ったら意外にもスムーズに診察室に呼ばれたのですが・・・!
その後の阿鼻叫喚を誰が予想しただろうか、いや、ない(反語)。
待ち受けていた先生は、山本先生という初老のおっさん。
しょっぱなから気さくな感じで、私の話をじっくり聞いてくれたのは嬉しいが、ベッドに寝かせて力任せに足のストレッチを開始!
「んぎゃーーー!痛い、いたたたた!」
「何だい、こりゃ。関節がこんなに硬くなっちゃってるよ。ほれ、頑張れ!」
「が、頑張ってますけど・・・え、ちょっ・・・ひぃーーっ、股裂きーーっ?」
「うーーん、股関節も硬いなぁ」
絶叫するあたしを尻目に、涼しい顔で独り言を呟くドクターなのだった。
おっさん、サディストかーーっ!!!
だが、試練はまだ終わってなかった。
ベッドに横たわったあたしに「腹筋で起き上がってみな」などと無理難題(あのさ、あたし、中高生の頃から一度も腹筋で起き上がれたことないんですけど!)を言いつけ、ようやく起き上がって(看護師さんが助けてくれたw)ハァハァ言ってたら、今度は、「はい、起き上がれたでしょ。じゃあ次は自力で立ち上がってあの椅子まで歩こうか」
「無理です!」
「いや、できるって。あ、旦那さんは助けちゃダメよ。自力でどこまで歩けるか行ってみよう!」
「行ってみよう!」って、あんたはいかりや長助か!
第3回中村うさぎ単独トークイベント「うさぎの自作自演乙!茶会」を増席いたしました!
2016年10月2日(日)開催の単独トークイベントの席数を数席増やしました!
予約:コチラから。
頑張って歩けるようになりたーい!
車椅子になったので、これまで使ってたイベント会場が使えなくなりましたー。
歌舞伎町のルノアール会議室は、階段あるんだよねー。
次回のイベントは告知しちゃったのでなんとか頑張るけど、11月からは会場を変えます!
今度の会場は広くて綺麗で快適だよ!
喫茶店じゃないのでコーヒーとかはお出しできないけど、自動販売機はあります!
要するに自分で買えってことですね。
すんません?!
自分の人生を大切にして何が悪いんだって話ですよ。自分以外に誰があなたの人生を生きるんだ。
人生相談のお時間です。
今回のご相談者は「芍薬」さんです。
【お名前】
芍薬さん
【都道府県】
大阪府
【性別】
女性
【年齢】
56歳
【ジャンル】
家庭
【メッセージ本文】
うさぎさん初めまして。
私は10年前から専業主婦です。
難病(膠原病)を患っており、また聴覚障害があります。
実母が昨年受けた手術をきっかけに認知症になってしまいました。
母は兄(50代・独身)と同居しており、兄はメンタル系の病気で休職中です。
この兄が昔からキレやすく、できれば接触したくないのですが、介護の関係でメールのやり取りをしています。
(兄のボソボソ喋りは聴きとれないので)
母は要介護1で、物忘れが酷いですが普通に会話できます。
今は平日の夕食としてお弁当を作って届けています(我が家とはスープの冷めない距離)。
母は昔から経済観念の薄い人で貯金は全くありません。
兄には長年に亘り毎月11万円を入れさせており、自宅のローンが終わってからもずっとその金額です。
つまり母は兄のお金で贅沢をしてきた上に
貯金がゼロで、兄は兄で数百万単位の借金をしています。
私は10年近く母に金銭的に援助してきましたが、私の夫が重篤な病気にかかってしまい、やっと先月寛解して復職したばかりです。
なので、もう援助はできません。
母と兄のことを考えると毎日憂鬱で仕方ありません。
この先、私は弁当を作り続けるしかありませんが、本当はそれもイヤです。
うさぎさん、私はどうしたらいいのでしょうか?
【中村うさぎの回答】
私は冷たい人間なので、おそらく芍薬さんの立場だったら援助をやめるでしょう。
もちろん弁当も作りません。
大好きで大切な家族と言うのなら話は別ですが、どうもそういうわけではなさそうですし、芍薬さん自身もご主人も病気を抱えている状態で、実家の世話までしきれません。
芍薬さんのお母さんは私によく似ていますね。
経済観念がなくて貯金ゼロ。
そんな人間が晩年生活に困っても、それは自己責任です。
家族が面倒見る義務などありません。
私みたいな人間は、野垂れ死んでも当然なんです。
とはいえ、芍薬さんとしては当然、家族を見捨てることに抵抗があるでしょう。
でもね、あなたにだって家族がいるじゃん。
重篤な病気を抱えた旦那さんです。
あなたの病気、夫の病気、それだけでも経済的にも精神的にも肉体的にも大変なのに、それ以上の苦労を背負うことに意味があるでしょうか?
人間のキャパシティには限界があるのです。
ここで無理をしても、いい結果になるとは思えない。
すべてが中途半端になって、後悔することにもなりかねません。