中村うさぎの人生相談

まず、どんな人間にも天罰など当たらない、と、私は考えます。

人生相談のお時間です。
今回のご相談者は「ろみ」さんです。

 

【お名前】
ろみさん

【都道府県】
東京都

【性別】
女性

【ジャンル】
人間関係

 

【メッセージ本文】
私、人生で初めてパワハラというものを受けております。
上司というより、55歳の女性社員からです。10人足らずの天下り団体です。

私は昨年2月から派遣社員として入り、その女のやっていた仕事を引き継いで(その仕事が嫌いらしく何年もいい加減に管理していた)、それを最高上司の専務が変えていきたい意向もあり私が雇われ、エクセルべた打ちじゃなくもっとシステマチックにしたいため、整理していくところから始まっていきました。

ひと月経つ頃、その専務の指示のもと、仕事のやり方含め業務報告を書いてくれと言われ提出したら、えらいべた褒めをされ、私としてはそんなに?と今でも大した事書かなかったけどなぁ、と小恥ずかしくなるほどでした。
専務は東大出の経産省出の人なので、まぁ私の人生でそんな高学歴の人に褒められたってのと、そもそも一般事務なんかやっていて「ありがとう」程度がいいところで、そこまで言われたことはなかったので、やはり嬉しかったのは確かです。

しかし、
それをきっかけに、おそらく嫉妬からでしょうか、彼女の嫌がらせと意地悪が始まり、PCの設定を変えられたり、データを並べ替えられたり、皆の前で大した事でもないのにデカい声で叱責したり、そもそも昔から自分のやっていた頃からの間違いを「いつからこんなにぐちゃぐちゃにしたんだ」とか、自分の間違いを私の責任にしてくるし、「あんたなんか仕事何ひとつできないじゃん」とか言われた時は、開いた口が塞がりません。卑劣極まりない。たまったもんじゃありません。

女のストレスで適応障害になってしまい、そもそも私は関節リウマチと気管支喘息の持病を持ちながら独身で、満身創痍で働いています。
両親の介護も終わり、ひとりで生活も大変ですが、また仕事を探す苦労もありますが、今の状況に耐えていくことのほうが無理と考え、辞めることを選びました。

しかし、こんな女にいつか罰は当たらないのでしょうか?
私自身パワハラで訴えたり、この女に時間とエネルギーを使おうとは思ってません。
もう次のステップのことを考えるほうが賢明と思っていますが、許せない気持ちでいっぱいです。

死ねばいいのにとか呪いが届けばいいのにとかしょっちゅう思ってますが(苦笑)、人生、こんなやつが腐った職場で甘やかされて退職金をもらい、笑って生きてることも腑に落ちません。
人生理不尽だな、とつくづく思います。

うさぎさん、こんなやつに何らかの形でいつか罰が当たることを願ってやみません。
そして、私に元気になれるお言葉を頂けたら幸いです。

追伸:私の主治医にその女のことを話したら、「人格障害だね」と言ってました。
私も精神的にどこか破綻しているように思えます。
怒りだすと尋常ではないので、職場の皆は火の粉がかからぬよう、面倒くさいので常に彼女のご機嫌を取ってるし。
苛めの対象は年上年下、男女、関係なくお構いなし。辞めた人もいますし。出向先に頼んで戻してもらった人もいるようです。

私もその55歳女は、本当か?その話?と疑いたくなるような、子どもの頃学生の頃なんでも一番のような自慢話とか、虚言発言が多いです。その割に常識に欠け、電話の言葉遣いも酷くて、ちょっとバカです。
余談ですが、かしまし娘の照枝さんをさらに酷くしたようなルックスで要はブスなんですが(照枝さんごめんなさい)、外人にモテるとか。
意地悪な攻撃をした後は、DVの人のように優しく接してきたり、アメ鞭な感じです。

【中村うさぎの回答】

んーと、これはご相談というか、愚痴ですね(笑)
もう辞めるって決めてるんだし、それはご自分の選択なので、私から何も言うことはないです。
辞めたければ、辞める。当然のことです。

で、ろみさんが私に何を求めているのかと何度か読み返しましたが、要するに「こんなやつに天罰は当たらないのか?」というご質問と、「元気になれる言葉が欲しい」ということでしょうか。
しかしながら、ろみさん、私はどちらの期待にも応えられません。

まず、どんな人間にも天罰など当たらない、と、私は考えます。
天罰を与える「神」が存在しないと思っているからです。
天罰を期待する気持ちはすごくよくわかりますが、実際に天罰が当たった例を私は見た事ありません。
たいていの場合は、他人の不幸を後づけで「天罰だ」と解釈するだけのことで、それを言うなら私だって病気になった時に多くのアンチから「天罰だ」と言われました。
その人たちにとっては、私の病気は「天罰」なのでしょう。
でも、私を嫌いじゃない人にとっては、私の病気は単なる不幸です。
ま、「天罰」なんて、そんなもんですよ。
要するに「主観」というわけです。

 

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「中村うさぎの死ぬまでに伝えたい話」
うさぎ的日常日記

煮干しみたいにカラカラになって倒れてたわ!

ブログ遅れてごめんなさい!

いつもは金曜日の昼くらいに書くんだけど、午後からひどい水下痢と嘔吐で、全身の水分がすべて出ちゃってさ、煮干しみたいにカラカラになって倒れてたわ!

もう、最後の方は透明な水しか出ないの。

便意もないまま、肛門から水が出っぱなしよ。

そう、肛門から潮吹いてる女よ、私!

マンコから吹いたことないくせに、肛門から吹くなんて!
どんな才能よ!

まあ、おかげさまで今は治って元気だけど、油断は禁物よね。

問題は、まったく原因不明ってこと。

前日の夜ご飯は出前のお好み焼き。

お好み焼きで食あたりって考えられない。

ナマモノじゃないのにね。

精神的ストレスかとも思ったけど、特に心当たりはないの。
不思議ねぇ。

 

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中村うさぎの人生相談

相手はあなたを「リアルな人間」としては認識していないのですよ。

人生相談のお時間です。
今回のご相談者は「女子校育ち」さんです。

 

【お名前】
女子校育ちさん

【都道府県】
東京都

【性別】
女性

【年齢】
30歳

【ジャンル】
恋愛

 

【メッセージ本文】
ネットゲームの事についての話です。

うさぎさんはネットゲームにはまられているとの事ですが、私も先日まで、はまっておりました。
そのなかで仲良くなった男性と次第に、ゲーム上で協力することが増えてきました。
お互いの本名や年齢は知りませんが、その日あったニュースなどの他愛もない話から映画の話など、おはようからおやすみを言い合う関係でした。
一緒にいた事が何ヶ月か続き、楽しい日々でした。
ゲームなので相手はアバターですが、彼の言動にドキドキして、胸が苦しくなり、眠れなくなる事もありました。

ですが優しかった彼も、次第に怒りっぽくなり、お湯が冷めるように冷たくなり、ある日もう終わりだ的な事を言われてしまいショックでした。
話しかけても返事がない日々が、一ヶ月ほど経ちました。
ですが他の女性とは話してるのを見て、完全に気持ちがなくなっているのを感じて、そのゲームを辞める事、今までの感謝を彼に伝え、ゲームをアンインストールしました。

ゲームから離れ、自分の気持ちは少しずつ落ち着いてきましたが、やはりゲームといえど相手と話し合えず、一方的に拒絶されたのは苦しかったです。
よく考えれば、相手はアバターなのですし、連絡先も知りません。
しかし一時期は何をしたら相手が喜ぶかしら、彼に追いつきたいたなぁと、レベルアップをする事が楽しかったです。
ゲームをやらない人から見たら、何をそんなに傷ついているのと思われるでしょう。
うさぎさんはゲーム上の相手を好きになったり、仲良くなったり、別れが辛かった事はありますか?

【中村うさぎの回答】

ありますよー。
てか、私のやってる「ドラゴンクエストⅩ」というネットゲームでは、そこいらじゅうでゲーム内恋愛が花盛り、なかにはリアルで会ってエッチした人もいるくらいです(すみません、私もですw)。
リアルと違ってネットゲームの世界では簡単に関係を切ったりできるので、私も次から次に男を乗り換え、飽きたらバンバン捨ててました。
酷いことをしたなと反省してる相手もいますが、まぁお互い様でしょと思える相手もいて、だけどどうせヴァーチャルな世界ですからそんなに重くは考えてません。

「女子校育ち」さんは、でも、本気で恋してしまったんですね。
それは苦しかったでしょう。
お察しします。
ヴァーチャルとはいえ、アバターの向こうには生身の人間がいる。
NPCではないので、相手の言葉も態度も、すべては本人から発せられたものです。
優しくされると嬉しいし、冷たくされると傷ついてしまう。
それは当然のことだと思います。

ただ、そうは言っても、ネットの世界です。
匿名性の高い世界ゆえに、相手が人間であるにもかかわらず、リアルでは面と向かって絶対に口に出さないような暴言を平気で吐いたりできる世界です。
つまり、相手はあなたを「リアルな人間」としては認識していないのですよ。
もしこれがリアルな付き合いなら、別れるにしてもちゃんと理由をつけて相手を傷つけないように配慮したりもするものですが、ネットでは相手に興味がなくなった途端に昨日までの恋人がゲーム内のモンスターやNPCと同様の「物」と化してしまうのです。
面倒臭くなったらゲームをリセットするように、関係性もリセットされてしまいます。

 

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うさぎ的日常日記

私の記憶力、ヤバいっす!

皆さん、金曜日の配信に私の原稿が間に合わず、すみませんでした!

体調が悪かったのではなく、頭の調子が悪かったのです!

曜日を間違えて、金曜日をてっきり木曜日だと思い込み、余裕ぶっこいてましたー。

管理人さんから催促のメール来るまで気づかなかった・・・

私の記憶力、ヤバいっす!

そんなわけで、この原稿を書いてるのは日曜日なんですが、今日は私のトークイベントの日だ!

これは覚えてるから大丈夫!

美容院も予約したしな。

最近は例のムックの制作で忙しくて、毎日バタバタしております。

しかも、10月からまた飲み始めたステロイドのせいで、どんどん顔がむくんでいくの!

もうイヤ!

顔が浮腫むと人に会いたくなくなるんだけど、ムックの対談とか打ち合わせが連日入ってるから、引きこもるわけにはいかない。

早くステロイドから解放されたいわ!

 

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「中村うさぎの死ぬまでに伝えたい話」
中村うさぎの人生相談

人間は、ちゃんと怒ったり憎んだりしないと、自分が壊れてしまうんです。

人生相談のお時間です。
今回のご相談者は「ソフィア」さんです。

 

【お名前】
ソフィアさん

【都道府県】
東京都

【性別】
女性

【年齢】
32歳

【ジャンル】
家庭

 

【メッセージ本文】
今回相談したいのは母親とのことです。
私は母親を殺したいほど憎んでいます。
生みの親ではあっても育ての親だとは思っていません。
いつもニュースで親殺しの記事が出るたびに、次は私がやってしまうんじゃないかと本気で思っています。

私は幼少期から母親に育児放棄と虐待を受けました。
19歳の時に母親が借金を残して実家を飛び出して以来、私は母親が押しかけてきてもドアを開けず、彼女に会っていません。
時々電話で口論することはありました。

私は現在、海外に住んでいて、最近子どもを産んでシングルマザーになりました。
あと1、2年で日本に帰って、一からやり直すつもりでいます。
海外にいれば親の魔の手から逃れることができるので良かったのですが、もうそうすることもできなくなるので気が重いのです。

母は昔から父(既に他界)や周りの人間に金の無心をしてはギャンブルや遊びに使っていました。
母は金を貸して欲しいという自分の要求が通らないと、ありとあらゆる手段を使って自分の思いどおりにしようとします。
一日中相手に無言電話をしたり、家に押しかけてきて暴言を吐いたり、車に傷をつけたり、嫌がらせをします。
時には涙を浮かべて同情を誘います。

父が亡くなった今、標的が私になっています。
実家に住まわせろなどと連絡してくるので、電話番号を変えました。
すると今度は実家の郵便ポストの入り口がテープで塞がれ郵便物が届かなくなり、勝手に転居届を出されたりしています。
どうやらそうすることで私が母に連絡すると思っているようです。

私はかつて何度も母を許そうとしてきました。
そして存在するはずのない家族の絆を何度も信じようとしました。
それをやめたのはつい最近の事です。
その途端、大きな殺意が湧いてきました。

子どものことを第一に考えると殺人なんてとてもできないのですが、自分の理性が保てるかどうかわかりません。
実家に帰ると母親が押しかけて来るので、カッとなって刺してしまいそうです。
警察は大きな被害がないと思っており、頼りになりません。

今後は持ち家を処分して地方に住もうと思っていますが、シングルなので持ち家を手放すのが怖いです。
また私は母親に恐れを抱いているせいで他の女性達と仲良くするのも怖いのです。
あんな女から生まれてきた自分も怖いです。
子どもは女の子で産む前は不安でしたが、今はとても可愛いです。

うさぎさん、何でもいいから意見をお願いします。

【中村うさぎの回答】

私は法律に疎いのでよくわからないのですが、このような迷惑な人はたとえ母親であっても「接近禁止令」みたいな措置は取れるのではないでしょうか。
警察は何か事件でもないと相手にしてくれませんから、弁護士さんに相談したらどうかと思います。

借金を重ねて遊興費に費やしてしまうお母さんの気持ちは私もわからなくはないのですが(そういう意味では、私も反社会的人格なのでw)、しかし借金を断られて嫌がらせをしたりするのはちょっと度を越してますね。
お父さんはご存命中、どう対処していらしたのでしょうか。
まだ持ち家(実家のことですよね?)が残っているところをみると、お母さんに身ぐるみ剥がされたわけではなさそうです。
最後の最後まで「家」という砦を守り、妻の嫌がらせにもじっと耐えていたのでしょうか。
だとしたら、すごい精神力の持ち主ですね!
あなたは母親の血を引いている自分を怖いと感じているようですが、そういうお父さんの血も引いているのですから、大丈夫、きっと対処できるような気がします。

あなたのメールを読んでいて興味深かったのは「母親を許すのをやめた途端に、大きな殺意が湧いてきた」というくだりです。
それ、とてもいいことだと思いましたよ、私は。
あなたは怒りを抑え過ぎていたのです。
もっともっとちゃんと怒ってよかったのに、殺したいほど憎んでよかったのに、やっぱり母親への情が捨てられず、自分の怒りや憎悪を懸命に抑え続けていたのですね。
でも、もういいんです。
何十年か分の怒りを吐き出してください。
人間は、ちゃんと怒ったり憎んだりしないと、自分が壊れてしまうんです。
あなたの殺意は自然な感情です。恐れることはありません。

 

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