Monthly Archives: 5月 2017

中村うさぎの人生相談

あなたは友達を「寂しさを紛らわす道具にしている」とおっしゃってますが、皆そうですよ(笑)

人生相談のお時間です。
今回のご相談者は「けいんおすぎ」さんです。

 

【お名前】
けいんおすぎさん

【都道府県】
神奈川県

【性別】
女性

【年齢】
29

【ジャンル】
人間関係

 

【メッセージ本文】
うさぎさん、「友達」とは何でしょうか。
私は友達がいません。本当にいません。
結婚式を開いても呼べる人はたぶん0です。
お葬式なら数人は来てくれるかもしれません。

私は環境が変わると相手に興味を失くしてしまいます。
学生時代の友達も卒業したら会いたいと思わなくなりました。
就職してからも仲の良い同期もいましたが、職場が変われば連絡しなくなりました。
私は友達は環境絵で変化していくと思ってました。
なので関心がなくなるのはしぜんなことかなと。
事実、今までは新しい環境になれば自然と人間関係ができ、「友達」もできました。

しかし、歳をとるごとに自分を曝け出せなくなり「友達」を作ることができなくなりました。
そして私は友達がいなくなり、独りなんだと気がつきました。私が今までに人間関係を大切にしなかったツケが回ってきたのだと思います。
「友達」と思っていたけど、私はその人たちを道具としか見てなかったのかもしれません。
寂しくないためだけに一緒にいる存在だったのかも。

うさぎさん、友達は環境が変わっても友達として交流していくのが普通なのでしょうか?
人間は他人に対してどれだけ熱くなれるのでしょうか?
私はエネルギーがないのです。
連絡するのも出かけるのも面倒くさいのです。
張り合ったり比べたりする自分も嫌いです。
そして嫌われるのも怖いです。
とにかく人間関係が苦手です。
でも友達が一人もいない自分に気がついた時、これで良いのかととても不安になりました。
大人になってから友達になるのがこんなに難しいとは思いませんでした。

友だちがひとりもいないのはおかしいですか?
今は大丈夫です。
独りでも時々すごく寂しくなるけど、まぁ快適です。
でもそのうち寂し過ぎて死にたくなるのでしょうか。

私はどうしたら良いのかわかりません。
昔の友達だった?人たちに連絡をしてまた関係を築いていけばいいのか。
それとも開き直るべきか。
結婚も考えましたが、男の人がそこまで好きじゃありません。

まとまりのない文章ですみません。
言葉にすると、自分の心が少しわかりました。
今までは皆も同じようなものだと思ってたけど、私が考えているより人は人を大切に感じるものなのでしょうか。

うさぎさんは死ぬまでに伝えたいと思うほど人に関心があり、他人のために自分ができることを探して生きてます。
私は自分の時間が少なくなった時、その時間を他人のために仕える気がしません。
むしろみんな死ねと思いそうで、そんな自分が気持ち悪いです。
私も他人のために与えることを惜しまない人間になりたいです。
というか、惜しんだとしても与えられる人間になりたいです。
人との差でしか自分の価値を感じられない自分も嫌いです。

【中村うさぎの回答】

けいんおすぎさん、まず、あなたは思い違いをしています。
私が「死ぬまでに伝えたいこと」を書いているのは、他人に関心があるからではありません。
私が文章を書くのは、他人のためではなく、完全に自分のためです。
他人を救うことより自分を救いたくて書いているのです。
自分を救うついでに、似たような誰かが救われてくれればラッキーかな、程度の気持ちです。
私は自己顕示欲と利己主義とナルシシズムの塊です。
「他人に何かを与えたい」と思っていたとしても、それは利他精神ではなく、功名心や手柄感が欲しいからです。

なので、「私が考えているより人は人を大切に感じるのか」という問いに対しては、「そうでもないよ」というのが私の偽らざる感想です。
はっきり言って、みんな、自分のことしか考えてません。
「誰かのために」とか言う人もいますが、それをほじくっていったら、結局は「自分のために」に行き着くと思います。
が、「自分のために生きること」は、はたして悪いことなのか?
私は全然そうは思いません。
自分のためにしたことが結果的に誰か他の人のためになれば、それはいいことだと思いますが、だからって他人のために生きる必要はありません。

あなたは友達を「寂しさを紛らわす道具にしている」とおっしゃってますが、皆そうですよ(笑)。
友達なんて、そんなもんです。
愚痴を聞いて欲しいとか、かまって欲しいとか、誰かに大切に思われたいとか、そういう動機で人は友達を作るのです。
みーんな、自分のためです。
あなたが想像しているような「心の底から他人を大切に思い、友達のためなら何でもする」なんて人間は、この世にほとんどいないわよ。
そんな気になってるだけです。
「誰かのために」というのは、それが気持ちいいからです。
自分は誰かに必要とされてると思うだけで、自分の価値が上がる気がするからです。
要するに「友情」なんて自己満足であり、そんなに崇高なもんではありません。

 

この続きはメールマガジンにご登録後、ご覧いただけます。

中村うさぎオフィシャルメールマガジン
「中村うさぎの死ぬまでに伝えたい話」
うさぎ的日常日記

新大久保は韓国料理だけじゃなく、美味しいタイ料理レストランもある!

新大久保は韓国料理だけじゃなく、美味しいタイ料理レストランもある!

たとえば、こちらのお店。

http://bit.ly/2rbhQDl

新大久保駅から歩いて2分、パチンコ屋の脇の路地をちょっと入った左手のお店。

ここは私の大好きな「クルンテープ」の姉妹店です。

以前は新宿2丁目の「クルンテープ」によく行ってたわ!

まずは紅花茶を注文。

カップとポットが合ってないけど、それぞれかわいい!

紅花茶はちょっと甘くて薬草っぽい味。

身体に良さそうね!

とりあえず、定番の生春巻から始めましょう。

かわいい籠に盛られたナッツや干しエビやオニオンなど5つの薬味をサニーレタスで包み、甘い味噌ダレを付けて食べるの。

こんなふうにね!

これがすっごい美味しいのよー!

メニューに「他店にはございません!」って書かれてるけど、確かにクルンテープ系列店以外では食べたことない。

 

この続きはメールマガジンにご登録後、ご覧いただけます。

中村うさぎオフィシャルメールマガジン
「中村うさぎの死ぬまでに伝えたい話」
トピックス (最新情報)

第11回中村うさぎ単独トークイベント「うさぎのメルマガオフ会」一般予約を開始いたします!

5月29日(月)本日より、一般予約を開始いたします!

第11回中村うさぎ単独トークイベント
「うさぎのメルマガオフ会」
日程:2017年6月18日(
開場:17:45
開演:18:00~
料金:3,500円
会場:新宿三丁目会議室(T&Tビル)
予約:一般予約はコチラ

中村うさぎの人生相談

世の中、そうやって「住み分け」をするのが平和な解決方法だと私は思っています。

人生相談のお時間です。
今回のご相談者は「テンゾウ」さんです。

 

【お名前】
テンゾウさん

【都道府県】
神奈川県

【性別】
男性

【年齢】
29

【ジャンル】
その他

 

【メッセージ本文】
「自分は「ドラクエX」が大好きなゲイです。

人生相談とはちょっと違うのですが、先日、

『同性愛者を入店させないで』と投書した客に『もう来ないでください』。お店の回答にTwitterで称賛の声集まる
http://bit.ly/2qR7SHe
という記事がニュースに上がりました。

私はこの記事に非常に違和感を覚えました。
このニュースに対する大半の意見は「こういう会社で働きたい」とか「素晴らしい会社(上司)だ」のようでしたが、自分はゲイなのにまったくそう思えませんでしたし、店側のことをまったく称賛できませんでした。

日本人はこういう苦情に対してオブラートに包んだり、やんわり濁した回答をすることが通例ですが、それを感情を露わにばっさり切ってるところが新鮮で盛り上がってるだけと第一印象を受けました。

お客様の「そういうお店ってこともインターネットに流します」って最後の一文はいわゆる「脅し」だからこれは書いてはいけないことだと思います。
が、「男同士が手をつないで出てきて気持ち悪い」って感じてしまうから店側に何か対処してくださいっていうのは、たとえば「タバコの匂いが不快だからどうにかしてください」っていうのとそんなに変わらないんじゃないかな?と思いました。

一応「個人の意見」としてお客様に返答を出すわけではなく「企業の意見」として出してるわけだから、「あなたはもう来ないでください」って言っちゃうのは、どんなに怒りが込み上げててもダメだと思いました。

「皆さま大切なお客様です」って「平等」を強調してるのに、「もう来ないでください」って、このクレームを言ったお客を完全に切ってる点も、なんか腑に落ちません。
個人対個人のディベートだったら、この会話はありだと思います。
このクレームを言ったお客は、後日店に謝りに来られたらしいのですが、それもそれで変な話だと思います。「ネットに流すぞ」って脅しに対しての謝罪は必要と思いますが。

この会社はLGBTに理解ある会社ということは文面からわかるんですが、そっちに肩入れし過ぎて、まず企業としてのこの回答は本当に正しいのか(称賛に値するのか)疑問です。お客様が何を不快に思われるかは人それぞれなんで。それに対して真摯に向き合う姿勢がこの文章から一切感じられません。

男同士で手をつないでるのを見て「気持ち悪い」って思ってしまうのは全然差別じゃないと思うんです。個人的に。

自分ゲイですが。

ただ、それを見て、からかったり嫌がらせをしたら、それは差別です。

違和感の正体なんですが、個人の思想は自由です。まず、このお客様は気持ち悪いってことを店側に投書として伝えただけ。まだ思想の段階(たぶん?)です。なのに、さもあからさまな侮辱(差別)を直接この男同士カップルにしたかのように、店側は「もう、うちの店来るな」って言ってるのでなんか変です。

もし、店頭で男カップルに「見てて気持ち悪いから他の店行って欲しい」みたいなことを直接言ったのなら、店側は「あなたのようなお客様はもううちの店来ないでください」って言ってもOKと思うんです。それはめちゃくちゃかっこいいと思うんです。

追記:自分ゲイですが、こうゆう記事を通してLGBTが社会に理解されるきっかけになるのは確かにありがたいと思う反面、別のところで論点ずれて盛り上がってしまったり、なんかネタにされてる気もして、悲しいです。こういう記事が上がるってこと自体が、まだ社会に偏見や差別があるってことですからね。

中村うさぎさんはどう思われますか?

【中村うさぎの回答】

まず最初に謝らなくてはなりません。
せっかくニュースのURLを貼ってくださったのに、私はそのニュースを見ることができませんでした。
何故なら人生相談はプリントアウトした状態で手渡してもらってるので、クリックできないんですよ。
しかもアナログ人間なので、ニュースを検索して見つけることもできませんでした。
なので、ニュースを読んでない状態で、あなたの質問にお答えします。
もし私の理解不足や解釈に誤解があったら、本当にごめんなさい。

客側がどんな投書をしたのか、店側がどういう言葉で返事をしたのか、そのあたりの正確な情報を把握してない状態でお答えするのもアレなんですが、店側が「ゲイカップルが不快なら当店には来ないでください」というのは私の感覚では間違ってないと思います。
何故なら店には、客を選ぶ権利があるからです。

あなたの言うとおり、これは「タバコの煙が不快」問題と一緒です。
だから、とりあえず差別か否かは置いといて、「人は自分の快・不快をどこまで他者に強要できるか」という問題として考えましょう。
タバコの煙を不快に思うのは、個人の自由です。
なので、タバコの煙が大嫌いな人は、喫煙可のレストランに行かなければいい。
逆に私のようなヘビースモーカーは、禁煙レストランには絶対行かない。
世の中、そうやって「住み分け」をするのが平和な解決方法だと私は思っています。
そして、「喫煙可」にするか「禁煙」にするかは、その店が決めればいいことです。
「うちはタバコのお客さんもOK」と店が決めたのであれば、禁煙派のお客さんから「タバコの煙が不快なので対処してください」と言われても、「それはうちの方針なので、そんなにご迷惑なら禁煙レストランに行ってください」と答えるのは至極妥当に思えます。

 

この続きはメールマガジンにご登録後、ご覧いただけます。

中村うさぎオフィシャルメールマガジン
「中村うさぎの死ぬまでに伝えたい話」
うさぎ的日常日記

中野坂上に住んでた頃に行って、すっかり気に入ってしまった。

時々、無性に食べたくなるのが、こちらのお店のインド料理。

http://bit.ly/2qN8BsN

中野坂上に住んでた頃に行って、すっかり気に入ってしまった。

ここでは、私、カレーは注文しないの。

いや、ほんとは注文したいんだけど、他に好きな料理があり過ぎて、それ食べてるうちにお腹一杯になって、カレーまで辿り着けないのよ。

んで、今回久々に行って、好物を食べてきました。

まずは、これ。マサラナッツ。

カシューナッツにスパイシーな衣をまぶして揚げたもの。

これがスナックみたいでめちゃ美味しい!止まらなくなるわ!

ビールの好きな人は、絶対に合うと思うな!

で、お次も、スナックっぽい一品。

カリカリの衣が美味しい!

この2品だけで気分が上がっちゃう!

 

この続きはメールマガジンにご登録後、ご覧いただけます。

中村うさぎオフィシャルメールマガジン
「中村うさぎの死ぬまでに伝えたい話」