人生相談のお時間です。
今回のご相談を読んで私の人格が分裂してしまったため、私の中の二人の人格が対話形式でお悩みにお答えします。
ご相談者は「トータル村中」さんです。
【お名前】
トータル村中さん
【都道府県】
岡山県
【性別】
女性
【年齢】
55歳
【ジャンル】
恋愛
【メッセージ本文】
誰にも相談できなかったのですが。
35歳下の男の子に、「好きです」と言われました。それからは、その子の身体ばっか、目がいきます。長身で、まずまずの筋肉なんで、かぶりつきたいんですが、自制してます。うさぎさん、身体だけに恋をすることあるんでしょうか。甘美な苦しみっちゃあそうですけど。
【中村うさぎの回答】
「何これ。相談のふりした自慢~? こういう女っているよね。悩んでるの~とか言いながら、ほんとは得意満面、みたいな」
「なんであんたはいつもそんなふうに意地悪に解釈するのよ? ほんとに悩んでるのかもしれないじゃん。そんなんだからあんたは『ミソジニ―』とか言われんのよ」
「べつにどう言われてもいいけど、これは明らかに自慢だよ。百歩譲って自慢じゃないとしても、自分に酔ってるのは確かだね。な~にが『甘美な苦しみ』だよ(笑)。昼メロのヒロインなのか、おまえは!」
「まぁ、恋なんてものは自己陶酔どっぷりの快楽だからね。恋する女はみんなこんなもんよ。べつにいいじゃん、今のうちに楽しんどけ」
「今のうちにって、あんた、この人もう50代半ばだよ? 恋するのはいいけど、ちったぁ自分ツッコミ入れろって話だよ」
「いちいち自分ツッコミなんか入れてたら恋なんてできませんよ。それより、彼女の悩みを真剣に考えてあげましょ」
「てか、そもそもこの人は何に悩んでるの? 若いイケメンに告られて、自分もそいつに興味津々なんだから、とっととかぶりつきゃいいじゃん。それとも、それができない立場なの?」