ARTICLE 中村うさぎの人生相談

  • これは相談じゃなくて自慢なんだよ。あたしはそう思う。

  • 2016年03月25日 (金)

人生相談のお時間です。
今回のご相談を読んで私の人格が分裂してしまったため、私の中の二人の人格が対話形式でお悩みにお答えします。
ご相談者は「トータル村中」さんです。

 

【お名前】
トータル村中さん

【都道府県】
岡山県

【性別】
女性

【年齢】
55歳

【ジャンル】
恋愛

【メッセージ本文】
誰にも相談できなかったのですが。
35歳下の男の子に、「好きです」と言われました。それからは、その子の身体ばっか、目がいきます。長身で、まずまずの筋肉なんで、かぶりつきたいんですが、自制してます。うさぎさん、身体だけに恋をすることあるんでしょうか。甘美な苦しみっちゃあそうですけど。

 

【中村うさぎの回答】

「何これ。相談のふりした自慢~? こういう女っているよね。悩んでるの~とか言いながら、ほんとは得意満面、みたいな」

「なんであんたはいつもそんなふうに意地悪に解釈するのよ? ほんとに悩んでるのかもしれないじゃん。そんなんだからあんたは『ミソジニ―』とか言われんのよ」

「べつにどう言われてもいいけど、これは明らかに自慢だよ。百歩譲って自慢じゃないとしても、自分に酔ってるのは確かだね。な~にが『甘美な苦しみ』だよ(笑)。昼メロのヒロインなのか、おまえは!」

「まぁ、恋なんてものは自己陶酔どっぷりの快楽だからね。恋する女はみんなこんなもんよ。べつにいいじゃん、今のうちに楽しんどけ」

「今のうちにって、あんた、この人もう50代半ばだよ? 恋するのはいいけど、ちったぁ自分ツッコミ入れろって話だよ」

「いちいち自分ツッコミなんか入れてたら恋なんてできませんよ。それより、彼女の悩みを真剣に考えてあげましょ」

「てか、そもそもこの人は何に悩んでるの? 若いイケメンに告られて、自分もそいつに興味津々なんだから、とっととかぶりつきゃいいじゃん。それとも、それができない立場なの?」

 

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