Monthly Archives: 1月 2015

中村うさぎの人生相談

あなたとその上司は、これからもずっと平行線で、差異日まで交わることはないでしょう。

えー、他人の人生相談なんかに乗ってる場合か、というツッコミの声が頭の中に鳴り響いている今日この頃、それでも他人の人生に口を出す中村です。
しかしなぁ、マジで私が相談したいくらいだよ。
まぁ、私は基本的に、他人に自分の事を相談しない人間なんだけどね。

さて、今回のご相談者は「ラビット高田」さんです。
よろしくお願いしまーす。

 

【お名前】
ラビット高田さん

【都道府県】
大阪府

【性別】 
男性

【年齢】
32歳

【ジャンル】
仕事

【相談内容】
はじめまして、自由奔放な中村うさぎさんに惹かれて相談させていただきます

そもそも仕事って何なんでしょうか?
いきなり質問で失礼なのは重々承知ですがそこをハッキリさせておきたいのです

私は社会一般で言う中間管理職です
上司も居れば部下も居る極々当たり前の仕事です

上司のビジョンが明確に示されてなく、チームの運営を中間管理職の自分に任されている現状に辟易しています

私が示したビジョンには反対意見しか出してもらえません

自身は部下には伝えて共感してもらえるように部下には話をしています
ですが、上司には立ち向かえず(少数派は殺される民主主義…)
現在は、ストレス戦う日々です

自分の考える仕事とは、顧客やその関係者が満足のいくサービスの提供が仕事だと考えています
実際に顧客からも良い評判を頂いています
ですが、やはり会社としては立場及び役職を信用材料にするのでしょうか?
企業の発展には誠実さと真心なのではないのでしょうか?
自分の考え方が間違っていないと思って行動してきましたが、あまりにも反対や異論が多く、戦うことに疑問を感じてきた今日この頃です
是非うさぎ様のお言葉頂戴致したくメッセージの送信させていただきます。
よろしくお願いいたします

 

【中村うさぎの回答】

そもそも仕事とは何なのか……これまた難しい質問ですねぇ。
だって、人によってその答はさまざまでしょ?
生活の糧のため」という人もいれば「自己実現のため」という人もいる。
そして、そのどれもが間違いではないのです。
自分にとって仕事とは何か」という問いには、本人が答えを見つけるしかありません。

で、ラビットさんは「仕事とは顧客や関係者が満足のいくサービスの提供」だと考えてらっしゃるわけですね。
もちろん、それもまた数ある正解のひとつでしょう。

しかし、ラビットさんの仕事の概念は、どうやら上司には共有してもらえてないようです。
そのせいでラビットさんはストレスと不満を抱えている。

まぁ、その気持ちはわかりますよ。
私も共演者との意思の疎通ができなかったために、「5時に夢中!」という番組を降板することになりましたからね。
で、その件で大いにストレスを抱え、ここ一週間ほど精神不安定になってしまいました。
先週のメルマガのコンテンツが2つほど欠けていたのは、そのためです。
メンタルが衰弱しきって、原稿が書けなかったのです。

本当にすみませんでした。

 

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うさぎ的日常日記

「5時に夢中!」降板の件でメンタルがかなり深刻な状態で原稿が書けなくなってしまいました。

先週はブログお休みしちゃってすみません!
体調もさることながら、メンタルがかなり深刻な状態で、原稿書けなくなってしまいました。

理由は人生相談コーナーでちょこっと書いてるから、そっちを読んでね。

まぁ、先週も書いたけど、「5時に夢中!」降板の件よ。
あたし、共演者のことも好きだったし、プロデューサーのことも信頼してたの。
だから、ものすごくショックだったわ。
陰でいろいろ言われてたなんてね。

しかも事実じゃないしさ。

でも、もう落ち着いて来たから大丈夫。
二度とあの番組には出ないけど、書く作業は続けるわ。

 

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中村直腸の説話 2015.02.16【Vol.37】

コンドームをつけたくない男が愛の問題とすり替えそれを強要するのは卑怯。

「中村直腸の説話」
第九回目ゲスト
特定非営利活動法人日本HIV陽性ネットワーク・ジャンププラス代表理事 高久 陽介さん
日本HIV陽性ネットワーク・ジャンププラス
高久 陽介さん Twitter

動画はコチラ
http://bit.ly/2EYePjO

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中村直腸の説話 2015.02.06【Vol.36】

HIVはなぜ他の性病と仕分けられているのか?

「中村直腸の説話」
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中村うさぎの人生相談

あなたは結局のところ、「彼氏」が欲しいのか「友人」が欲しいのか、どっちなのかな?

こんにちはー。
世界一役に立たない人生相談のお時間です。
さぁ、今日は「ひろし」さんからのご相談です。

 

【お名前】
ひろしん

【都道府県】
大阪府

【性別】 
男性

【年齢】
28歳

【ジャンル】
人間関係

【相談内容】
うさぎさん、こんにちは。
いつも楽しく拝読しています。

こんなことをここで公表するべきではないのかもしれませんが、自分はいわゆる「ハッテン場」に出入りしています。まぁつまり、ゲイなんです。ハッテン場に出入りする理由はもちろん純粋な性欲解消のためでもあるのですが、実のところ目的はそれだけでもなくて、「何かいい出会いがあれば…」なんて淡い期待がどこかないわけでもありません。勿論、実際にメルアドを交換するなんて結構稀なことなのですが、それでも過去に連絡先を交換して、中には交際に至ったこともあります。

でも、最近そういう「良い出会い」を怖いと思う自分がいます。怖い、というのは見ず知らずの人と連絡先を交換する、という恐怖ではありません。良い出会いがそのまま良い関係性の構築(友達なり彼氏なり)に繋がればいいのですが、実際のところそうも上手くはいかないわけで、自分の期待が叶わないくらいならいっそ良い出会いなんて無い方がマシなのではないか…という考えが頭をよぎってしまうのです。そしていつしか「出会い」そのものが悲しみを生み出す元凶として思えてしまい、恐怖(というと大げさですが)を感じるまでになってしまいました。

いや、出会いがあればその時は単純に嬉しいのです。期待もします。実は最近、ハッテン場でいい出会いがありました。結構イケメンです。でも、ゲイの世界って儚いというか、純粋な友達を作るというのがなかなか難しい気がしています。(そうでもないよ!という人もいるかもしれませんが、自分と同じように積極的にゲイバーに出入りするようなタイプじゃないゲイは
結構そんな風に思ってるような気がしています。)というのも、こちらの世界では友達を作るにもどうしても恋愛感情が絡んでくるし、しかも好みが割と再分化されているし。まぁゲイが我侭だと言われてしまえばそれまでなんですが…。そんな儚い世界だからこそ、ふと冷静になったときに、この出会いは一過性のものなんだよな、この関係性はずっと続くわけではないよな…とマイナス思考に陥ってしまうのです。

じゃあそもそも出会を求めなければいいじゃないかと言われるとそう単純でもなくて、やっぱりいい関係を構築したい、と思う自分もいます。それに、ずっと孤独に耐えられるかな、という不安もあります。ノンケの友達もいるけれど、カミングアウトはできていません。“性指向”というある意味で自分の根本的な部分を共有できず、仲の良い友達であってもどうしてもこちらで勝手に距離を感じてしまいます。

なんだかとりとめのない話になりましたが…ゲイの世界云々と書きましたが、根本的な問題は自分の思考回路にあることもある程度分かっています。ただ一方、自分の悩みにはちょっと特殊なゲイ事情も絡んでいるような気がします。気の持ちようと言えばそうなのですが、この思考回路から抜け出すにはどうしたらいいのか、うさぎさんならどう考えられますか?

ちなみにですが、自分は別にすごーく社交的でないわけでもないものの、そこまで人付き合いは悪くないと思います。またやや童顔なのでゲイの世界でドストライクの顔では全くありませんが、まぁ行けば行ったでそれなりに楽しめることが多いので(ハズレの日もありますが)、需要もそれなりに(本当にそれなりに)あるのでは?と踏んでいます。ただ、こっちの仲間が数人いるだけで、しかも比較的浅い付き合いなので、
深い付き合いができる人間関係も築きたいなとも思います。でもそれに躊躇う自分がいます。矛盾してますよね(笑)?

内容が内容だけに採用されるか分かりませんが、うさぎさんの意見が聞きたくてメールしました。ご一読くださりありがとうございました。

 

【中村うさぎの回答】

ひろしさんのご相談にお答えする前に、ひとつ解説を付け加えておきます。
文中に「ハッテン場」という言葉が出てきますが、これが何のことかわからない読者の方もいらっしゃるかもしれません。

ハッテン場」というのは、ゲイの人たちが集まって相手を探し、セックスをする場所です。
私は入ったことがないので(当たり前ですが、男しか入れません)よくわからないのですが、サウナ形式だったりハプニングバーっぽい作りだったりで、そこにいくつか個室があり、お互いに気に入った相手がいればその個室に入ってセックスをする、という仕組みのようです。

わかりにくい説明ですみません。

まぁ、あとは想像力で補ってください。

さて、それでは、ひろしさんのお悩みについて考えていきましょう。

えーと、ひろしさんにひとつ質問したいのですが、あなたは結局のところ、「彼氏」が欲しいのか「友人」が欲しいのか、どっちなのかな?

というのも、「彼氏」と「友人」は両立しにくいからなんですね、
もちろん恋人としてしばらく付き合った後、別れても友達同士でい続ける人たちもいます。
でも、それは多分に、その人たちの性格によるところが大きい。
別れた後もあっけらかんとして連絡を取り合うような性格じゃないと無理ですね。

 

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