今週は大阪から両親がやってきた。
父親は開口一番、「おまえの本読んだぞ。『もう死ぬ』とか何とか」
それはね、「あとは死ぬだけ」だよ、父ちゃん。ま、いいけどさ。
「何だか俺のこと、ずいぶんひどく書いてたな」
「え、そう?」
「俺はおまえをそんなにぶった記憶ないぞ。2、3回くらいだろ」
嘘つけーーーーっ!!!
2、3回くらいなら、あたしも父親をあんなに怖がるもんか。
いや、もちろん正確に何回ぶたれたかなんて数えてないから言えないけどさ、
2、3回なんてもんじゃない、絶対に。
一度なんか家の中で何か食べながら歩いてたのが気に障ったらしく、いきなり立ち上がってズカズカ近づいてきたかと思うと、一発目の張り手で部屋の隅に吹っ飛んだあたしをさらに殴り、腹まで蹴ったじゃん!
あたし、幼稚園くらいだったけど覚えてるからね!
しかしまぁ、向こうはそんなこと、全然覚えてないのだった。