人生相談のお時間です。
今回のご相談者は「かな子」さんです。
【お名前】
かな子さん
【都道府県】
東京都
【性別】
女性
【年齢】
22歳
【ジャンル】
家庭
【メッセージ本文】
うさぎさん、こんばんわ。
かな子といいます。
私の悩みは親と友人についてです
私は親から虐待を受けていたため施設で育ちました。
今は就職して仕事にもついているのですがこの時期になると同僚達は帰省の話で持ちきりです。
かな子さんは帰省しないの?
と聞かれた時は適当にお茶をにごすのですが内心、帰省先のある同僚と、帰る家を作ってくれなかった親に対して憎しみにも似た感情を持つことをやめられないのです
うさぎさんは親も神様ではない一人の人間なのだから間違って当たり前だと書いていましたね。
うさぎさんのおっしゃることはもっともだし親を許せるようにならなければとも思うのですがどうしてもそれが出来ないのです。
今まで何度もあれは仕方のないことだったんだ、と自分に言い聞かせてきましがその度に、なぜ私を愛してくれなかったのだろう、
どうすれば愛されたんだろう、と考えてしまうのです。
特に帰省シーズンは油断すると上記のことで頭がいっぱいになってしまいます。
私が親を許せるようになるにはまだ時間がかかりそうなのでその間憎しみにのみ込まれない方法を教えてほしいのです。
また施設育ちだというとそれだけで偏見に満ちた眼差でみられることもあるのでそれに負けない方法も教えてほしいのです。
【中村うさぎの回答】
すみません、かな子さん。
私は確かに「親も完璧じゃないんだから許してやれ」と書いてますが、それは「虐待親」のことではありません。
虐待なんかされてないのに親への不平不満を大人になるまで引きずり、挙句の果てには「毒親」呼ばわりをしている甘えっ子ちゃんたちに向けた言葉です。
なので、あなたのように親に虐待されて施設にまで入った人たちに「親を許せ」なんて簡単に言うつもりはありません。
私の知人にも父親の暴力のために施設で育った人がいます。
とてもいい子ですが、軽く対人恐怖っぽい部分があり、生きづらそうにしています。
そういう人を見るたび、私は彼ら彼女らの心と人生をめちゃくちゃにした虐待親に憎しみを感じます。
無責任に子どもを作って、無責任に暴力のはけ口にするなんて、人間として最低です。
そういう人は親になってはいけないのです。