ARTICLE 中村うさぎの人生相談

  • 「ギャンブル」に燃えない私を「おかしい」「病気だ」なんて思う人はいないでしょ?

  • 2015年10月30日 (金)

人生相談のお時間です。
本日は「あずにゃん華」からのご相談です。

 

【お名前】
あずにゃん華さん

【都道府県】
奈良県

【性別】
女性

【年齢】
24歳

【ジャンル】
恋愛

【相談内容】
うさぎさん、こんにちは。
ひょんな事からこのページを見つけました。
私は社会人3年目のあずにゃんと申します。
年齢も年頃で、それなりの恋愛をしてきました。
しかし、社会人になってぐらいから、「好き」という気持ちがめっきり分からなくなりました。
それでも1人は嫌なので、一緒に居て居心地の良い人とはお付き合いしておりますが……
「好き」という気持ちが感じられないのです。
これは病気なのでしょうか?
それともまだ好きな人に出逢って居ないだけでしょうか。
こんな自分はオカシイのではないかと、日々悩んでいます。
うさぎさん、どうか相談に乗ってください。
宜しくお願いしますm(_ _)m

 

【中村うさぎの回答】

まず結論から言えば、それは病気なんかじゃありません。
そもそも「好き」とか「愛する」という感情の濃度なんて、人それぞれだと思います。

「好きで好きで、もうその人のことしか考えられない!」という恋愛感情を持つ人もいれば、「まぁ一緒にいて居心地いい程度には好きだけど、全然激しい気持ちじゃないし、べつに毎日一緒にいたいわけでもない」的な淡々とした感情しか持たない人もいる。
どちらが間違ってるとかおかしいとかいう話ではなく、単に個人の嗜好の問題だと私は考えます。

たとえばこれを「恋愛」ではなく「ギャンブル」に置き換えてみましょう。

世の中にはギャンブルが大好きで脳内麻薬がドバドバ出るという人もいますが、私はギャンブルで脳内麻薬が出たことは一度もありません。
競馬や競輪などにも何度か行きましたが、必死に当てたいとも思わないし、外したところで「ま、いいか」みたいな感じで、まったく燃え上がらないのです。
でも、そんな私を「おかしい」とか「病気だ」なんて思う人はいないでしょ?
「恋愛」だって、ギャンブルと同様、「趣味嗜好」の問題だと私は思うんです。

 

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