ARTICLE 中村うさぎの人生相談

  • あなたはたぶん自分の書いたものに対して、誰かの言葉が欲しいんだと思います。でも、それが私である必要はあるのか。おそらく私ではない、という気がします。

  • 2015年09月25日 (金)

人生相談のお時間です。
今回のご相談者は「倉本さえこ」さん、20代前半の女性です。

 

【お名前】
倉本さえこさん

【都道府県】
東京都

【性別】
女性

【年齢】
22歳

【ジャンル】
その他

【相談内容】
ここに書くことではないのかもしれません。
けれど、どうしてもうさぎさんに直接見てもらいたかったので、相談します。
生きているなかで、私は自分が生きていてはダメなんじゃないかと、何度も思ったときがあります。家庭環境もそうなのかもしれません。ただ、それ以上に私が思うことがズレていると、周囲に決めつけられるのです。
「社会はこういうものだ」。それは言われなくても分かるのです。いかにややこしい世界かも、分かる。
周囲に否定されたからって、私はやるんだ。努力していれば、大丈夫。きっとどこかで神様が見ていてくれるから。とか、そんな子供っぽい励ましを自分で自分に言い続けて生きてきました。
ある日ふと思うんです。なに言ってるんだ、お前は何も出来ないし、夢なんか持ったって叶わないんだぞ、と。そうか、私がおかしいんだろうな、と思ってしまうんです。

私は生きている意味を見つけるために、いま書くことで自己と向き合っています。苦しいけれど、書きたいんです。

私の書いた物を、読んで頂けないでしょうか。どうしてもうさぎさんに読んでいただきたいのです。失礼なことを言っているのは承知です。でも、本当に本当にうさぎさんに読んでもらいたいんです。弟子入りしたいです。

長々と、自分勝手なことばかり言ってすいません。お返事まっております。よろしくお願いいたします。

 

【中村うさぎの回答】

ご本人も「ここに書くことではないのかも」とおっしゃっているとおり、私もここで取り上げていいのかどうか迷いました。
特に後半は、私に対する個人的な依頼だからです。

しかし前半は、誰にでも身に覚えのある悩みではないかと感じたので、やはりここで取り上げることにしました。

まず先に言わなくてはならないことがあります。
申し訳ありませんが、私は弟子を取りません。
この職業に弟子は必要ないと思いますし、私にとってもお弟子さんにとっても何のメリットもないと思います。
なので、その件ついてはごめんなさい。

でも、前半のあなたの悩みについては、一緒に考えることはできるような気がします。
要するに、夢を追いたいのに周囲から反対される、ということでしょうか。
おそらく、世の中はそんなに甘くないよ、などと言われるのかな。
でも、あなたはそんなことわかってる。
わかってるけど、夢を追いたいんですね。

私はそんなあなたをズレているとは思いません。

 

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