ARTICLE DIARYうさぎ的日常日記

  • 仕事には厳しくありたい。

  • 2013年11月20日 (水)

じつは昨日、新潮社中瀬が来てさ、あたしが「最近、なんか面白い本とかない~?」と聞いたら、「あります! 沢木耕太郎さんの『流星ひとつ』っていう藤圭子のインタビュー本があって、これがすごいです!」って鼻息荒く答えるわけよ。

じつは、あたし、沢木耕太郎の著書を1冊も読んだことなくてさ(沢木耕太郎さん、すみません)、「あー、あの外国をいろいろ旅した『地球の歩き方』の元祖みたいなノンフィクションライターの人ねー。」くらいにしか思わなかったんだけど、中瀬の鼻息に圧され、藤圭子という人にも興味があったので、読んで見たわけですよ。

そしたら、これが本当に面白くて、ついに一睡もせずに、さっき、一気に読了しちゃったわ!

 

中瀬、あたしの睡眠時間を返せ(笑)!

 

でもね、ここに描かれてる藤圭子は凄い。

 

あたしは喉の手術をして、声質が変わってしまった。

もう、この声は藤圭子じゃないの。

藤圭子じゃなくなったあたしは、もう歌い続ける意味がない。

だから、引退するの。

 

それは、彼女のプライドなのね。

プロの歌手としての矜恃が、彼女にそう言わせるの。

 

あたしには、わかる気がする。

あたしも自分の仕事には厳しくありたい。

あたしだって、プロの端くれだからね。

 

もう書くことがなくなったら、物書きをやめようかと思った時期もあった。

その時、「ああ、今なら簡単に死ねるなー」とも思った。

書くことがなくなったあたしには、何の価値もないから。

 

藤圭子も、おそらくそう思ったんじゃないか。

そして、ご存知のとおり、藤圭子は本当に引退しちゃって宇多田照貫と結婚し、しかもこの宇多田氏とは何度も離婚と再婚をくりかえしている。

そして、二人の間に産まれたのが、あの宇多田ヒカルってわけよ。

 

若い頃の藤圭子は、本当に震えが来るほどの美人だった。

ぜひ画像検索してみて!

お人形さんみたいなんだから!

 

で、興奮冷めやらぬあたしは、こうしてブログ書き始めちゃったわけ。

でも、さすがに眠くなってきたので、この続きは明日だ!