じつは昨日、新潮社の中瀬が来てさ、あたしが「最近、なんか面白い本とかない~?」と聞いたら、「あります! 沢木耕太郎さんの『流星ひとつ』っていう藤圭子のインタビュー本があって、これがすごいです!」って鼻息荒く答えるわけよ。
じつは、あたし、沢木耕太郎の著書を1冊も読んだことなくてさ(沢木耕太郎さん、すみません)、「あー、あの外国をいろいろ旅した『地球の歩き方』の元祖みたいなノンフィクションライターの人ねー。」くらいにしか思わなかったんだけど、中瀬の鼻息に圧され、藤圭子という人にも興味があったので、読んで見たわけですよ。
そしたら、これが本当に面白くて、ついに一睡もせずに、さっき、一気に読了しちゃったわ!
中瀬、あたしの睡眠時間を返せ(笑)!
でもね、ここに描かれてる藤圭子は凄い。
あたしは喉の手術をして、声質が変わってしまった。
もう、この声は藤圭子じゃないの。
藤圭子じゃなくなったあたしは、もう歌い続ける意味がない。
だから、引退するの。
それは、彼女のプライドなのね。
プロの歌手としての矜恃が、彼女にそう言わせるの。
あたしには、わかる気がする。
あたしも自分の仕事には厳しくありたい。
あたしだって、プロの端くれだからね。
もう書くことがなくなったら、物書きをやめようかと思った時期もあった。
その時、「ああ、今なら簡単に死ねるなー」とも思った。
書くことがなくなったあたしには、何の価値もないから。
藤圭子も、おそらくそう思ったんじゃないか。
そして、ご存知のとおり、藤圭子は本当に引退しちゃって宇多田照貫と結婚し、しかもこの宇多田氏とは何度も離婚と再婚をくりかえしている。
そして、二人の間に産まれたのが、あの宇多田ヒカルってわけよ。
若い頃の藤圭子は、本当に震えが来るほどの美人だった。
ぜひ画像検索してみて!
お人形さんみたいなんだから!
で、興奮冷めやらぬあたしは、こうしてブログ書き始めちゃったわけ。
でも、さすがに眠くなってきたので、この続きは明日だ!