中村うさぎの人生相談

この世に「許される資格のない人間」なんていないんです。

人生相談の時間です。
今回のご相談者は「ディーダ」さんです。

 

【お名前】
ディーダさん

【都道府県】
山口県

【性別】
男性

【年齢】
33歳

【ジャンル】
その他

【メッセージ本文】
うさぎさん、こんにちは!
僕、生きているだけで人に迷惑かけています。
特に両親に申し訳なくて、泣きたいです。
良ければ聞いてください。

僕は学生時代、大好きだった元彼女を妊娠・中絶させてしまいました。
結婚・出産について、僕はお互いの両親を納得させることができず、お互いの両親による話し合いの末妊娠中絶し、別れました。
悔やんでも悔やみきれないです。言葉にならないです。
ただ悲しくて、元彼女に申し訳なくて、、、
僕は当時18歳でしたから15年以上経ちました。元彼女が今どうしているかは知ることすらはばかられます。どうかどうか、幸せに暮らしていてほしいと祈ることしかできません。

僕の人生転落はこの元彼女の一件からです。
崖から転げ落ちるように、今は奈落の底です。
でも、僕が苦しみ続けながら生きていくことが元彼女への償いです。

元彼女との別れの後、僕は大学を卒業させてもらい、なんとか就職できましたが、そのことを忘れることができなくて、苦しくて、ギャンブルと酒に逃げました。
借金もこしらえて借金苦です。
自力ではどうにもならないくらいの借金です、、、

仕事にも支障をきたすほどの状態になり、逃げるように転職を繰り返し、親に助けてもらったこともありますが、再度自分から借金道に戻ってしまいました。
サラ金から借金をたくさん作ってしまい、もうどのサラ金もお金を貸してくれなくなりました。
毎月自由に使えるお金は2000円から3000円でした。
毎日早朝から夜まで正社員として働いて、深夜には会社に内緒で副業アルバイトをしていますが全部返済で持っていかれます。休みなんてありません。
生活できないので、実家で両親に養ってもらっています。
情けないです。
両親に申し訳なくて、悲しくて、情けなくて、逃げることもできなくて、時間が経つのを願うばかりです。

お金も時間も気力もなくて、したいことがあってもできません。
この生活を20歳のときから現在の33歳まで続けてきました。

最近、人生が少しだけ好転しはじめています。
数ヶ月前、サラ金1社の返済が終わり、手元に2万円ほど残るようになりました。
そして社会人になって初めて自力で洋服を買いました。
嬉しくて、レジで会計中に人前で泣いてしまってお店に迷惑をかけたのを思い出します。
それと同時期に、会社で昇進し、収入が1万円ほど増えました。
今の会社、僕みたいなクズを拾い上げてくれて、働かせてくれて、感謝してもしきれません。僕はこの会社のためならなんだってやってみせます。

なんだかとりとめのない文章になってしまいました。ごめんなさい。これが僕の人生です。

僕はこのまま奈落の底で、人生最後の時を迎えるのだと思います。
両親はまだ元気ですが高齢なのです。
そんなに時間の猶予はないと分かっています。
僕はこんな無力なクズですが、なにか親孝行しなきゃいけないと思っています。
どうしたらいいのか何が正解なのか、もう僕には分かりません。焦っています。

どうかアドバイスをお願いいたします!よろしくお願いいたします!

 

【中村うさぎの回答】

まず最初に申し上げますが、あなたは人間のクズではありません。
クズは借金を返さずに踏み倒して逃げます。
したいことも我慢して働いてちゃんと返済して、ようやく1社返し終わったんでしょう?
ちゃんと責任を果たしてるじゃないですか。

ギャンブルや酒で莫大な借金を作ってしまったことで自分を「クズ」だと思っているのでしょうが、金を借りる人がクズなのではありません。
金を返さない人がクズなのです。
金を借りること自体がクズなら、この世に金貸し業が存在するはずないですよね。
金を借りる人が多いから金貸し業が存続しているわけで、借金する人間がみんなクズならこの世はクズばかりということになります。
ま、そういう意味では各社に前借りして踏み倒してしまった私もクズなので、あなたのほうが私なんかより百倍も偉いと思いますね。

確かにあなたは自分の弱さゆえにギャンブルや酒にはまってしまった。
でも、道を踏み外すことなんて、どんな人間にもあります。

 

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中村直腸の説話 2016.03.04【Vol.91】

今月は「うさぎのファッショントーク」をお休みして、素敵なお二人のゲストをお迎えした、久しぶりの鼎談となります。

ゲストは、2016年5月東京国際フォーラムにて舞台「Goodbye,Snow White」を中村うさぎさんが原作書下ろしを担当した事から実現した、主演、演出、振付を担当される東京ゲゲゲイのMIKEYさんと、出演されるポールダンサーのKUMIさんです。

動画はコチラ
http://bit.ly/2HPelu8URL

トピックス (最新情報)

中村直腸の説話 3月分予告

今月は「うさぎのファッショントーク」をお休みして、素敵なお二人のゲストをお迎えした、久しぶりの鼎談となります。

ゲストは、2016年5月東京国際フォーラムにて舞台「Goodbye,Snow White」を中村うさぎさんが原作書下ろしを担当した事から実現した、主演、演出、振付を担当される東京ゲゲゲイのMIKEYさんと、出演されるポールダンサーのKUMIさんです。

予告編を少しだけご覧ください。

 

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面白いトークになるといいな!

今日は19時半から新宿眼科画廊という場所でトークイベントに出る予定。

タイトルは「女は子どもを産まなければ一人前と扱われないのか……自分だけの部屋、女・仕事・死」です。

長いわね!

トークのお相手は柴田恵里さん。

このイベントの主催者さんです。

確かに子どもを産まない女に対して、依然として世間の目は冷ややかなのかな。

あんまり気にしてないけどw

 

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「浮気」は、あなたの無意識の底にいる「内なる自分」からの何らかのメッセージかもしれません。

人生相談のお時間です。
今回のご相談者は「みきみき」さんです。

【お名前】
みきみき

【都道府県】
大阪府

【性別】
女性

【年齢】
26

【ジャンル】
恋愛

【メッセージ本文】
浮気症が治りません。
お互いに結婚を考えてるくらい真面目に付き合っている方がいます。その人とは遠距離で滅多に会えないし、まずバレないのをいいことに浮気をしてしまっています。その浮気相手とは正直セックスさえできればいいのでほとんど性欲が原因だと思いますが、本命が何より大切だし辛いので早くやめて本命一筋になりたいです。どうすれば浮気をせずに済むようになるでしょうか。

 

【中村うさぎの回答】

「どうすれば浮気をせずにすむか」というご質問には「そんなの知るかよ! 我慢するしかねーだろ!」という回答しか思いつきませんが、それでは話が終わってしまうので、みきみきさんのお悩みを別の視点から考えることにしましょう。
つまり、浮気をやめる方法を考えるのではなく、そもそも何故浮気をしているのか、という問題を考えるべきだと思うからです。

みきみきさんが浮気をしてしまうのは寂しいからでしょうか? それとも性欲が強すぎるせいでしょうか? あるいは「浮気症(←「浮気性」ではなく)」とご自分でも書かれているように「」だからでしょうか?

みきみきさんの浮気が病や性癖なのだとしたら、治す方法はないと思います。
ロリコンや同性愛といった性的嗜好と同様、本人にも他人にもどうしようもないものだからです。
そういう性癖を持って生まれた人たちは、それを治す方法ではなく、どうやって受け容れて表面上だけでも社会に適応するか、という方策を模索した方がいい。
治らないものを治そうとしたって意味がないし、苦しいだけです。

 

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