人生相談のお時間です。
今回のご相談者は「hiro」さんです。
【お名前】
hiroさん
【都道府県】
兵庫県
【性別】
男性
【年齢】
35歳
【ジャンル】
その他
【メッセージ本文】
こんにちは。
文春での連載時代よりうさぎさんのコラム楽しく拝読させていただいています!
僕は35歳のゲイの男です。
上記の通り、僕は恋愛対象が男性なのですが、そのことも含めここ最近悩まされることが多くメールさせていただいた次第です。
まず年齢的なものもあり、周囲より結婚に関してあれこれ言われるようになりました。
また職場の後輩が結婚し、結婚圧力を勝手に感じている状況にいます。
その上、やたらと先輩やら職場関係の人から女性を紹介される機会が多くなりました。きっぱりとお断りできればいいのですが、性格上何となく断れずお逢いし、数回食事をして、うやむやにして終わらせています。
相手の女性から良く思われているという風なことを聞くと、ますます心苦しく思います。
そんなことが積み重なり、ノンケの男子であれば結婚して、世間一般の幸せな人生が送れたのに・・・・と欝々と考えてしまいます
そこで友情結婚ということも考え、行動に移してみましたが、どうしても相手に興味が持てず、上手くいきませんでした。先日最終回を迎えた某ドラマのようにはいきません。
そんな自分にますます自信が持てなくなり、仕事面でもこれまではガムシャラにこなしてきましたが、後ろ向きな状態が続いている為、色々と大きなミスを犯してしまいました。社内的にも信頼を失いつつあります。
今特定のパートナーはいないのですが、元々性欲が強いのもあるのと、元々性欲が強く、自分を満たすべくウリ専通いが止まりません。
自分は何の為に生きているのだろう、存在する価値があるのだろうか?日々そんなことを考えています。その反面生きることに執着しているような気もします。
相談のようで相談になっていませんが、ただただ苦しく、ゲイであることに何の偏見もないうさぎさんなら分かっていただけるのではないかと思い、メールさせていただきました。
とりとめのない長文で申し訳ありません。
【中村うさぎからの回答】
hiroさん、まずあなたの苦しみは「ゲイだから」ではないように感じます。
確かにゲイであるゆえに世間の慣習や周囲の価値観にうまく馴染めず、疎外感を味わっているのは事実でしょうが、「結婚」以外の問題……たとえば仕事のこととか生きる意味とか風俗通いなどは、ノンケの人たちも普通に抱えている悩みだと思います。
あなたは文中で「ノンケの男子であれば結婚して世間一般の幸せな人生が送れたのに」と書いてますけど、「世間一般のノンケの幸せ」などというものがそもそも幻想なんです。
ノンケであっても、結婚して子どもがいても、「幸せな人生」とは限りません。
そんなことは、hiroさんもわかってるでしょ?
人は自分の持ってないものを持つ人が羨ましく、実際以上に美化してしまう傾向があります。