さて、今回は「ミユキン」さんからのお悩みです。
今どき女子中学生でもこんな質問しないんじゃないかと密かに驚きましたが、ミユキンさんはもう30歳なのでした。
うーーん……奥手なのかな?
ま、とりあえず、お悩みを聞いてみましょう。
【お名前】
ミユキンさん
【都道府県】
神奈川県
【性別】
女性
【年齢】
30歳
【ジャンル】
恋愛
【相談内容】
はじめまして
私は今職場にくるドライバーさんが気になってしまいました
まだ結婚してるかも彼女いるのかもわかりませんが
私は好きなひとが出来ても自分からなかなか動かなかったのですが
今好きな彼に会うと今までになかった重い腰が軽くなってるのが自分でも分かります(エネルギーが)
連絡先も聞けるに聞けません
どぉしたら自分から連絡先を聞けるようになりますか?
【中村うさぎの回答】
「どぉしたら自分から連絡先を聞けるようになりますか?」って、そりゃあなた、勇気を振り絞って飲みに誘ってみるとか、いろいろと自分でチャンスを作らなきゃ、連絡先なんて唐突に訊けるもんじゃありませんよね。
まずは、飲みに誘ったり連絡先を訊いたりしても不自然ではない程度に、二人の距離を縮める必要があります。
日頃から何かと話しかけて、彼の趣味とか出身地とかを聞き出し、それを取っ掛かりにして親しさを深めていくのが王道でしょう。
しかし、たとえば彼の趣味がアウトドアとかわかりやすいものなら「あたしもアウトドアには興味があるの! 今度キャンプに行ってみたい!」みたいな展開に持っていきやすいのですが、もし「昆虫採集」とか「フィギュア作り」とかオタクな領域だとしたら、もうこれはあなたが猛勉強して必死で話を合わせるしかない。
ここで「そんなの興味ないし」なんて言って努力放棄するようなら、彼の連絡先も同時に放棄したことになります。
でもまぁ、オタクの人の場合、リアル世界で女性と趣味を共有できることが少ないので、あなたが理解と共感を示せば大喜びで一気に距離が縮まることでしょう。
がんば(笑)!
んで、距離が縮まったところで、おもむろに飲みに誘う。
「今度ゆっくりアウトドア(または昆虫採集、あるいはフィギュア作り)の話を聞かせて!」みたいな誘い方をするわけですね。
二人きりでの飲みに誘うのが理想ですが、それが無理なら、最初のうちは複数でもOK。
会社の同僚たちを誘って、飲み会みたいな感じでセッティングすればいいのです。
もちろん、その場合は、さりげなく彼の隣に自分の席を確保して、さらに親睦を深めましょう。
そして、酒など入って気分がお互いにリラックスし、話も盛り上がったところで、「これからも、アウトドア(または昆虫採集、あるいはフィギュア作り)の話をいろいろしたいな! ライン交換しない?」などと持ち出せば、自然に連絡先を訊き出せるわけです。
って、なんで私は、こんな基本的なことを、30歳にもなった女性に大真面目にレクチャーしてるんだ?
こんなもん、他人から教えてもらうまでもなく、女子中学生だって普通にやってることでしょう。
でも、おそらく、あなたはそれができないのですね。